ビットコインの強気相場「人民元下落」が開始の合図|鍵は「7.00」BitMEX CEO
仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)のCEOであるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、人民元の価値が下落するにつれてビットコインの「大規模な強気相場」が再開する可能性があると語っています。
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人民元安でBTCは「大規模な強気相場」に
Arthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、2019年5月23日に公開した記事の中で、中国の人民元の価値が下がるにつれて、ビットコインの大規模な強気相場が再開される可能性があるとの考えを語りました。
同氏は、FRB(連邦準備制度理事会)とPBOC(中国人民銀行)は2019年もバランスシート(*1)の拡大を続けることになるだろうと予想しており、それが主要な仮想通貨にとってプラス材料になると語っています。
(*1)バランスシート(貸借対照表):資産・負債・資本の面から企業などの財政状態を示した会計報告書のこと。銀行のバランスシートは貸し出しを増やすと拡大する。
中国人民銀行は2017年の初め頃から人民元の価格を安定させるための取り組みを行ってきましたが、ヘイズ氏は「最近の米中貿易戦争の影響によってこのような方針が変わってしまっている」と述べています。
「アメリカの人々は自国を愛しているものの、中国の一般的な人々は自国の政府を信頼していない」と語る同氏は、中国はGDP(国内総生産)を成長させるために2008年頃と同じように「新しいお金を印刷する方法に頼っている」と指摘しており、「金融引き締めを行なってGDP成長率を遅くするか、人民元の切り下げに踏み切るか」になるだろうと予想しています。
ビットコイン強気相場の鍵は「7.00」
ヘイズ氏は、具体的に2015年の「BTC/USD」と「USD/CNH」の価格推移を比較したチャートも掲載しており、人民元安が進んだときはビットコインも順調に回復していたことを説明しています。
赤線→BTC/USD、青線→USD/CNH(画像:BitMEX)
この当時は、中国本土でも仮想通貨取引所が「ビットコイン/人民元」の取引サービスを提供していましたが、現在は取引できないようになっているため、"ビットコインと人民元の交換がやや難しくなっている"という点でこの時と現在には違いがあります。しかしヘイズ氏は、OTC取引(店頭取引)は依然として活発であるため、ビットコインに対する中国の影響力がなくなったわけではないと説明しています。
このように語るヘイズ氏は、鍵となる数字は「7.00」だと語っており、「CNH/USD」が"7.00"を越えることになれば、中国の一般投資家たちはビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨に殺到することになり、大規模な強気相場になるだろうと予想しています。
アーサー・ヘイズ氏は、最近投稿したツイートで「仮想通貨市場はすでに強気相場に入っている」との考えを語っており、今後の価格上昇に自信を示しています。記事執筆時点のビットコインは依然として80万円台での推移を続けているため、今後の動きにはさらに注目が集まります。
2019年5月25日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、今月14日に約90万円まで回復して以降は横ばいの状態が続いており、2019年5月25日時点では「1BTC=872,732円」で取引されています。
2019年4月25日〜2019年5月25日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
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