ブロックチェーン・仮想通貨の伝道師とも呼ばれるセキュリティーの専門家John McAfee(ジョン・マカフィー)氏は、2019年秋に新しい仮想通貨である「McAfee Freedom Coin(マカフィー・フリーダムコイン)」を発行することを予定しています。”経済的自由”を目標に掲げているこのコインは、これまでにない全く新しいコンセプトに基づいて設計されています。
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「経済的自由」のための独自仮想通貨
McAfee Freedom Coin(マカフィー・フリーダムコイン)は、全く新しい独自の概念に基づいて設計されており、人々が本当の意味での”経済的自由”を手にすることを目標として作成されています。
マカフィー氏が公開した「McAfee Freedom Coin」のシンプルな公式ホームページには、この仮想通貨が「新しい技術」を搭載しているわけではないものの、仮想通貨が追い求めてきた”経済的自由”に焦点を当てて構築されていることが説明されています。
同氏は、この仮想通貨には、
・マイニング(採掘)
・ICO(イニシャル・コイン・オファリング)
・AirDrop(エアドロップ)
などが存在しないだけでなく「投資家を求めているわけでもなく、仮想通貨取引所に上場することもない」ということを説明しています。
法定通貨や仮想通貨などとのアクセスが完全に遮断されているため「マカフィー・フリーダムコイン」の価値は実質的に”ゼロ”ということになります。マカフィー氏はこの仮想通貨の価値について「他の通貨との関係で見ると価値はゼロだが、市場価値は自然と自由に成長する」と説明しています。
「マカフィー・フリーダムコイン」とは何なのか?
「マカフィー・フリーダムコイン」の公式サイトの中で、現代社会に存在する様々な通貨の根本にある問題点について指摘しているマカフィー氏は、「法定通貨や仮想通貨から完全に遮断された、現金的な価値がゼロの、普遍的に受け入れられるコイン」が必要であると説明しています。
現在公開されている公式サイトには多くの情報は記載されていないものの、同氏の発想に基づいて考えると「McAfee Freedom Coin」はその通貨と共にユーザー間で通貨を保管したり交換したりすることができる一連のシンプルなツールが提供されるのではないか?と予想されます。
「マカフィー・フリーダムコイン」を使って商品を購入できるサイトが立ち上げられれば、そのマーケットが自然とこの仮想通貨の価値を決定していくことになるでしょう。世界的な市場では「1マカフィー・フリーダムコイン=0円」であったとしても、特定の場所では「1マカフィー・フリーダムコイン」を使って食べ物を購入できるのであれば、人々は自然とその仮想通貨に新しい価値を感じることになると予想されます。
マカフィー氏は、現在アメリカ国外に逃亡中ではあるものの「仮想通貨の重要性を人々に伝えるために”2020年米国大統領選挙”に出馬する」とも語っているため、「マカフィー・フリーダムコイン」を含めて今後同氏がどのようなことに取り組んでいくのか?には注目です。
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