ビットコイン革命は「政府でも止められない」米国会議員が公聴会で発言
Facebook(フェイスブック)が仮想通貨業界への参入を発表し、市場が急速に拡大してきていることを受けて、複数の国ではこれらの仮想通貨を規制したり、禁止したりしようとする動きが出始めています。しかし、米国のPatrick McHenry(パトリック・マクヘンリー)議員は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)のような完全に分散化された仮想通貨は「止めることができるものではなく、止めるべきでもない」と語っています。
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BTCのイノベーションは止めるべきでない
米国の議員たちは「仮想通貨に対する悲観的な意見」を多く語っており、それらのニュースが注目を集めていますが、全ての議員がそのような見解を示しているわけではありません。
ノースカロライナ州のPatrick McHenry(パトリック・マクヘンリー)議員は、先日17日に開かれた仮想通貨「Libra(リブラ)」に関する公聴会の中で他の議員たちに対して「誰もビットコインを止めることはできない」との考えを語りました。
マクヘンリー議員は「もしもビットコインを止めることができるのであれば、ビットコインが誕生した2009年の時点で敵対する誰かがそうしていたはずだ」と指摘しており、「このようなイノベーションを止めるべきではない」とも語っています。
私たちはこのイノベーションを阻止しようとするべきではありません。政府はこの革新を止めることはできないし、それを試みた政府はすでに失敗しています。
ビットコインが止められない理由とは
マクヘンリー議員は最近、CNBCの「Squawk Box」に出演した際にも同様の意見を語っており、「完全にオープンで分散化されているビットコインは、たとえ中国政府がファイアウォールや極端な社会的介入を使用しても殺すことはできない」と説明しています。
"I think there's no capacity to kill bitcoin" says @PatrickMcHenry #btc pic.twitter.com/DY70tx2TvV
— Squawk Box (@SquawkCNBC) July 17, 2019
パトリック・マクヘンリー議員は「ビットコインを殺すことはできない」と述べています。
ビットコインは特定の団体や組織が管理しているわけではなく、世界各地のマイナーなどによって分散化された状態で機能しているため、特定の国でビットコインが禁止されたとしてもその他の国で機能し続けます。
また、インターネット上では個人情報を登録しなくても利用できる仮想通貨交換所が数多く存在しているため、規制などによって仮想通貨取引所が閉鎖されたとしても一部のユーザーは、そのような交換所を利用して仮想通貨を取引し続けると予想されます。
ビットコインがこのような特徴を持っているため、国が止めようとしても、水面下では動き続けることになると考えられます。
他の仮想通貨は阻止可能|重要なのは分散化
マクヘンリー議員は、ビットコインに関しては「止めることはできない」と語っているものの、ビットコインを真似して作られた完全にオープンではなく、分散化されていない仮想通貨は止めることができると語っています。
これはFacebook(フェイスブック)が主導しているLibraのような仮想通貨のことであり、このような仮想通貨はネットワークの運営を支えている特定の企業に対して禁止命令を出せば発行・流通を阻止することができるためです。
これは「Libra」以外のアルトコインにも当てはまることですが、現在問題視されているのは「膨大なユーザー数を持つ"超大手IT企業"が仮想通貨を発行することによって、既存の金融システムに影響が及ぶ可能性がこと」であるため、当面はLibraに焦点を当てて対応が取られていくことになると予想されます。
一部の専門家はこのような「Libra」に対する規制は、ビットコインの需要を押し上げるきっかけになると語っており、eToro(イートロ)のCEOであるYoni Assia(ヨニ・アシア)氏は「規制をかければかけるほどビットコインの採用は進むことになる」と語っています。
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