ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、ここ数日間に渡って1万ドル(約108万円)のサポートラインを維持してきましたが、本日23日には再びこのラインを下回りました。長期トレンドを読み解く際に用いられる”200日移動平均線”に基づいた指標である「メイヤー倍数(Mayer Multiple)」に焦点を当てている仮想通貨アナリストは、ビットコイン価格は今の価格からさらに25%ほど下落する可能性があると予想しています。
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メイヤー倍数基準では「81万円」が目標価格
ビットコインの価格は今月18日に100万円付近で大きく反発して以降は、108万円〜120万円の間で推移していましたが、21日以降は徐々に下落しており、本日23日の18時頃には再び1万ドル(約108万円)のラインを下回りました。
多くのアナリスト達はこのまま下落が続けば、ビットコイン価格は8,500ドル(約92万円)まで下落することになると予想していますが、メイヤー倍数(*1)に焦点を当てているアナリスト「Crypto Kea」氏は先週、ビットコインの次のサポートラインが「7,148ドル〜8,700ドル(約77万円〜約94万円)」になる可能性があると語っていました。
(*1)メイヤー倍数(Mayer Multiple):「通貨の現在価格」を「通貨価格の200日移動平均」で割ることによって求められる倍数。メイヤー倍数が1を超えていれば強気相場、1より小さければ弱気相場ということになる。
同氏がこの予想を語った当時の200日移動平均価格は「5,957ドル(約64万円)」となっていたため、Crypto Kea氏が語ったサポートラインは「200日移動平均の1.20倍から1.46倍」に相当することになります。
“ビットコインの現在のメイヤー倍数”を確認することができる「MayerMultiple.Info」のデータによると、記事執筆時点のメイヤー倍数は「1.61」となっているため、Crypto Kea氏の理論に基づいて考えれば現在価格で考えてもビットコイン価格はさらに下落することになります。
同氏はこの理論に基づいて、現在”最も可能性の高い目標価格”は今の価格からさらに25%下落した7,505ドル(約81万円)付近になるだろうと予想しています。
価格調整後の「急上昇」に期待する声も
ビットコイン価格は短期的には下落すると予想されているものの、現在の調整が終わった後には大きな回復が見られる可能性があると期待が高まっています。
仮想通貨業界で以前から注目が集まっていた仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」は、本日23日に予定されていた通り”ビットコイン先物のテスト”が開始されたことを発表しています。
同社のサービスは今後2ヶ月以内には正式に開始される可能性があるとも伝えられているため、これからビットコイン価格が80万円台まで下がることになれば、”買いの機会”だと捉えた投資家が多く参入する可能性があります。
ビットコインは来年5月頃に半減期も控えているため、今回の調整は”買いタイミング”として最適だと考えられています。ビットコインは現在、1万ドル(108万円)付近で推移しており、記事執筆時点では「1BTC=1,079,562円」で取引されています。
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