
多通貨決済対応の「ブロックチェーン国際送金システム」を開発:シンガポール中央銀行
シンガポールの中央銀行に相当する「シンガポール金融管理局(MAS)」は2019年11月11日、「JPモルガン」および「Temasek」と協力して"同じネットワーク上であれば異なる通貨で支払いを行うことができるブロックチェーンを基盤とした国際送金システムのプロトタイプ"を開発したと発表しました。
こちらから読む:人材マッチングサービス"職歴BANK"公開「Blockchain」関連ニュース
ビジネスにおける「コスト効率改善」に期待
シンガポール金融管理局、JPモルガン、Temasekの3社が共同開発したプロトタイプの国際送金システムは、ビジネスのコスト効率を改善できる可能性があると期待されており、現在は商用ブロックチェーンアプリケーションと統合できるかどうかを判断するために業界でテストが進められています。
このプロジェクトはMASが主導している分散型台帳技術(DLT)を用いた銀行間決済プロジェクト「Project Ubin」の一環として進められており、このプロトタイプを使用することによって"同じネットワーク上であれば異なる通貨で支払いを行うことができるようになる"と説明されています。
同プロジェクトは「Project Ubin」における第5段階目の開発段階にあたるものであり、第4段階目の開発では他のブロックチェーンに接続してスムーズに統合するためのインターフェースが提供したほか、民間取引所のDvP決済、条件付き支払い、取引エスクロー、貿易金融の支払いコミットメントなどの追加機能も提供したと説明されています。
第5段階ではブロックチェーンを基盤とした決済ネットワークの「商業的実現性」と「価値」の評価が行われており、調査のために40以上の金融・非金融会社と協力したとされています。
開発されたプロトタイプはテストを成功させた後に「Singapore FinTech Festival」と「Singapore Week of Innovation and TeCHnology(SFF x SWITCH)2019」で展示されるとのことです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
関連のある仮想通貨ニュース

ベルリンでブロックチェーン研究が急成長|開発者が集う中心地に

BINANCE:ザ・サンドボックス(The Sandbox/SAND)の「トークンセール」開催へ

SBIフィナンシャル:暗号資産マーケットメーカー「B2C2 Limited」を子会社化

Tron CEO「過激なマーケティング」について謝罪|技術開発に注力する意思を表明

米国会での「ブロックチェーン活用」を提案|共和党指導者ケビン・マッカーシー

2020年末のビットコイン価格「1億円以下は数学的に無理」ジョン・マカフィー
注目度の高い仮想通貨ニュース
仮想通貨ニュース | 新着記事一覧
仮想通貨まとめ一覧

暗号資産「エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

暗号資産「ポルカドット(Polkadot/DOT)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

暗号資産「ステラ(Stellar/XLM)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ステーブルコインとは?「種類・特徴・違い」などを初心者向けにわかりやすく解説

日本国内取引所「XRP関連サービス一時停止」に関する発表まとめ【随時更新】
