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中国:デジタル人民元発行に向け「暗号法」正式施行


中国は、2020年1月1日に中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行に向けた取り組みの一環として、暗号化技術関連の規定を定めた「暗号法」を施行したと伝えられています。今回正式に暗号法が施行されたことによって「デジタル人民元」の発行がより現実的になりました。

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中国政府は、同国の国会に相当する第13期全国人民代表大会常務委員会の第14回会議で、暗号化技術関連の規定を定める「暗号法」を可決していました。この法律は2020年1月1日から施行される予定だと伝えられていましたが、複数の報道によると、先日1日に正式に施行されたと報じられています。

暗号法は「パスワードの適用と管理方法の標準化・暗号技術を用いたビジネスの促進・ネットワークと情報セキュリティの確保」などを目的とした暗号化技術に関連する幅広い分野のルールを定めたものとなっており、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)として注目されている「デジタル人民元」の法的基盤を整えるのに役立つと期待されています。

デジタル人民元は以前から世界中で大きな注目を集めていますが、日本経済新聞の報道によると、事情に詳しい中国国内企業の幹部は『具体的な運用を決める細則が明らかにならないと、詳細はわからない』と語っていると報じています。

昨年12月の報道では「中国人民銀行はデジタル人民元を12月中に深センと蘇州で試験的に導入する予定だ」と伝えられていましたが、その後新しい情報は入っておらず、正式なリリース日は不明のままとなっています。