カルダノ財団(Cardano Foundation)は2020年3月16日に、元研究パートナーである「Z/Yen Group Limited」がカルダノ財団に対して法的手続きを開始したことを報告しました。カルダノ財団は「Z/Yen Group Limited」が提起した主張を完全に拒否していると説明しています。
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「Z/Yen Group Limited」の主張を拒否
「Z/Yen Group Limited」は、イギリス・ロンドンに本社を構えるフィンテック関連の研究機関であり、カルダノ財団の元研究パートナーでもあります。
「Z/Yen Group Limited」と「カルダノ財団」は2017年末頃から共同で研究を行っており、2018年2月には「The Quantum Countdown:Quantum Computing and Future of the Distributed Ledger Encryption(量子カウントダウン:量子コンピューターと暗号化された分散型台帳の未来)」というレポートを共同執筆していました。
カルダノ財団は今回の訴訟について、2017年7月付けの「Z/Yen Group Limited」と「Cardano Foundation」間の申し立てに関連していると述べており、カルダノ財団が様々な理由で契約を無効化/終了したこと、カルダノ財団は「Z/Yen Group Limited」が提起した主張を完全に拒否していることを説明しています。
カルダノ財団はプロジェクトの透明性を確保するために今回の訴訟をコミュニティに開示していますが、法的なプロセスが進行していることから『これ以上の情報を提供することはできない』と説明しています。
追記:Cardano創設者「深刻なものではないこと」を説明
(追記:2020年3月17日)
Cardanoの創設者であるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は今回の訴訟に関する説明動画をYouTube上で公開し、「Z/Yen Group Limited」との問題がカルダノプロジェクトに混乱や遅延をもたらすものではないことを説明しました。
ホスキンソン氏によると、「Z/Yen Group Limited」との取り組みはカルダノ財団の会長がMichael Parsons(マイケル・パーソンズ)氏だった時に進められていたものであり、今回の問題はその当時の事柄が原因のものであるとされています。
同氏は動画の中で今回の訴訟は知的財産などに関するものではなく、カルダノやIOHKに深刻な影響を与えるものではないことを強調しています。
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