個人の時間を30分単位で売買できるサービスを提供している「タイムチケット」の親会社「株式会社グローバルウェイ」は、2020年4月1日の発表でスイス子会社である「TimeTicket GmbH」がアジアの大手仮想通貨取引所「BitForex(ビットフォレックス)」との間で、仮想通貨タイムコイン(TimeCoin/TMCN)のIEO実施について基本契約の締結を完了したことを発表しました。
こちらから読む:コインチェック、取引所で”アルトコイン”の取扱い開始「国内ニュース」
仮想通貨取引所で「タイムコイン(TMCN)」販売へ
株式会社グローバルウェイは2020年4月1日に、個人の時間を30分単位で売買できるサービス「TimeTicket(タイムチケット)」を運営している同社子会社「株式会社タイムチケット」のスイス子会社である「TimeTicket GmbH」が仮想通貨取引所「BitForex(ビットフォレックス)」でイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)を実施する基本契約の締結を完了したことを発表しました。
「TimeTicket GmbH」は世界第6位の取引量を誇るアジアの代表的なグローバル仮想通貨取引所「BitForex」との契約を通じて、仮想通貨「タイムコイン(TimeCoin/TMCN)」の販売による資金調達を行います。
【仮想通貨取引所BitForexとは?】
仮想通貨取引所BitForex(ビットフォレックス)とは、世界第6位の取引高を誇るアジアの代表的なグローバル仮想通貨取引所です。ドイツ・エストニア・香港・マレーシア・フィリピンなどに運営チームをもつ同社は、86カ国以上のユーザー向けにサービスを提供しています。
タイムコイン(TimeCoin/TMCN)とは?
タイムコイン(TimeCoin/TMCN)は、EOSブロックチェーン上に非中央集権型シェアリングエコノミーサービスプラットフォームを構築するプロジェクト「TimeCoinProtocol(タイムコインプロトコル)」上で”決済手段”として利用できる仮想通貨であり、2019年にスイス金融市場監査局(FINMA)から”トークン”としての評価を受けています。
TimeCoinProtocol(タイムコインプロトコル)とは?
TimeCoinProtocol(タイムコインプロトコル)は、EOSのブロックチェーン上で稼働する「スキル・金融資産・物・場所・移動手段」などを売買できる非中央集権型アプリケーション(DApp)を第三者が開発・運営できるプラットフォームであり、ブロックチェーン技術を活用することによって、コミュニティ参加者が仮想通貨タイムコインによる報酬を得ながらプロトコルを自律運営できるようになることを目指しています。
株式会社グローバルウェイは「TimeCoinProtocol」の提供を通じて、以下のような価値を創出することを目指していると説明しています。
- 利用者が低い手数料で取引できる
- 利用者が各サービスを横断して過去の取引や評価などを引き継ぐことができる
- 利用者が取引実績と信用スコアに応じて、トークン報酬を受けられる
- サービス提供者が低い開発・運用コストでサービスを利用者に提供できる
- コミュニティ貢献者がトークン報酬を受けられる
「日本国内でのタイムコイン利用」も視野に
「TimeTicket GmbH」は、日本で提供されている「TimeTicket(タイムチケット)」と同領域のシェアリングエコノミーサービスを「TimeCoinProtocol」を利用したDAppとして開発することを予定しています。このDAppは中国圏・アジア圏を中心としたグローバル市場向けに提供されていく予定となっています。
また、将来的には現在提供されている「タイムチケット」と「タイムコインプロトコル」を連携することも想定されており、利用者の取引実績や評価をDApp間で共有できるようになるだけでなく、日本国内で認可を受けることができた後には国内で「タイムコイン」を決済手段として利用できるようにすることも計画しているとのことです。
なお「タイムコインプロトコル」で開発されるDAppの第一弾では、eスポーツのプロ選手育成を支援するためのサービス「eSports Dojo」をリリースする予定だと報告されています。このアプリでは世界中で活躍するeスポーツのプロ選手と対戦できるだけでなく、対戦相手からゲームのアドバイスを受けることができると説明されています。
TimeTicket(タイムチケット)は、”自分の得意なことでお金を稼ぐことができる新しいサービス”として注目を集めているため、同サービスの関連プロジェクトとして発行される仮想通貨「タイムコイン(TimeCoin/TMCN)」の今後にも期待が高まります。