ビットコイン(Bitcoin/BTC)の半減期まで残り3週間ほどとなり、仮想通貨業界では「半減期がもたらす影響」についての関心が高まってきています。今回の半減期に対してはビットコインネットワークへの悪影響を懸念する意見も多数でていますが、総合的には価格上昇を予想する意見が多く、新規参入者やアクティブトレーダーが増加してきていることも報告されています。
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半減期がもたらす影響は?BTC価格は上がる?下がる?
ビットコイン(BTC)は数週間後に半減期を控えているため、仮想通貨業界では半減期がもたらす影響について注目が集まってきています。半減期がもたらす影響の1つとしてはハッシュレート(採掘速度)の低下や51%攻撃などが挙げられます。
今回の半減期ではビットコインのマイニングによって得られる報酬額が12.5BTCから6.25BTCへと半分に減少することになりますが、ビットコイン価格が半減期後も6,000ドル〜7,000ドル(約64万円〜75万円)での推移を続けることになれば、マイナーの人々が収益を維持することができなくなり、マイニングから撤退する可能性があるとの意見も出ています。
また、多くのマイナーがビットコインマイニングから撤退した場合には、ハッシュレートが低下することになるため、ネットワーク全体の採掘速度の50%以上を支配して不正な取引を行う「51%攻撃」が実行される可能性があるとも懸念されています。
半減期の到来によって、ビットコインネットワークの安定性に問題が生じた場合には深刻な問題へと発展する可能性がありますが、ビットコインマイニング業界にはすでに様々な大手企業が参入しており、新しいマイニングマシンも続々とリリースされているため、現時点では「そのような状況に陥る可能性は低い」と考えられており、その代わりにビットコイン価格はマイナーが収益を得られる一定の水準まで上昇することになると予想されています。
ビットコイン取引所の新規顧客数は増加傾向
「LiveBitcoinNews」の報道によると、イギリスのビットコイン取引所「CoinCorner(コインコーナー)」のCEOであるDanny Scott(ダニー・スコット)氏は最近のインタビューで『ビットコイン価格は一般的に半減期後12ヶ月以内に大幅に上昇し始める』と語り、同社の新規顧客数がここ数ヶ月間で急増し始めていることを報告しています。
歴史的にビットコイン価格は通常、半減期後12ヶ月以内に大きく上昇し始めます。これは単純に需要と供給に関連したものであると言えます。
私たちのデータでは「2020年初頭から毎月の新規顧客数が増加していること」が示されています。2月は1月と比較して5%増加し、3月は2月と比較して17.6%増加しました。この傾向は来月だけでなく、来年も続くと予想しています。
また同氏は2020年4月9日のツイートでも、過去の半減期でビットコイン価格が上昇したことを示すデータを報告しており、過去のケースでは半減期から6ヶ月後にはビットコイン価格が大幅に上昇していたことを説明しています。
半減期1か月前のビットコイン価格
2012:10ドル
2016:576ドル
2020:7,300ドル半減後6か月後のビットコイン価格
2012:130ドル
2016:900ドル
2020:??
Danny Scott氏は取引所の新規ユーザー数が増加してきていることを報告していますが、別の報告では「ビットコインのアクティブアドレス数」も増加していることが報告されているため、ビットコインの半減期前にしてビットコインに対する関心は高まってきていると考えられます。
最近の報告では、ビットコインを1,000BTC以上保有している「クジラ」の数が急増していることも報告されていたため、これらのデータを総合的に見ると今回の半減期でもビットコイン価格上昇を期待する投資家は多く、新規ユーザーも含めて現在は着々を準備を整えている可能性が高いと考えられます。
2020年4月20日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(BTC)の価格は先月13日に50万円付近まで下落したもののその後は徐々に回復してきており、2020年4月20日時点では「1BTC=737,721円」で取引されています。
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