bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)は2020年4月27日に、ブロックチェーン技術の活用を検討している企業を対象とした「コンサルティングサービス」の提供を開始したことを発表しました。
こちらから読む:SONY、BC活用の”MaaS向けデータベース”開発「国内ニュース」
事業構想策定〜システム開発までをフルサポート
bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)は以前から、自社開発した独自のブロックチェーン「miyabi(ミヤビ)」を活用したサービスを提供していましたが、今回は新たにブロックチェーン技術の活用を軸とした「新規事業の創出」や「業務革新」を検討している企業を対象にした”コンサルティングサービス”の提供を開始したことが発表されました。
これは「金融・製造・流通・不動産・テクノロジー・公共サービス」などといった様々な業界でブロックチェーン技術のニーズが高まっている一方で、実際にブロックチェーン技術を導入するための知識や専門家を有していない企業が多かったことを考慮して生まれたサービスであり、仮想通貨・ブロックチェーン業界で長い実績を持つ「bitFlyer」の技術力を活かして、企業のブロックチェーン導入を支援する目的があります。
コンサルティングサービスの対象となる分野としては以下のような領域が挙げられています。
bitFlyer(ビットフライヤー)は仮想通貨交換業者として6年間以上の事業運営実績を有しており、ブロックチェーンアルゴリズムを”ゼロ”から独自開発した暗号に関する専門性と国内トップクラスのブロックチェーン特許も保有しています。このような実績を持つ同社はこれまでに展開してきた4つのセグメントに加えた「5つ目のセグメント」として、経験豊富なブロックチェーンコンサルタントによるコンサルティングサービスを提供すると説明しています。
具体的には、ブロックチェーン技術の活用を軸とした新規事業の創出や業務革新を検討している企業を対象に「事業構想の策定〜プロジェクトの組成や推進・管理〜システム開発」までをワンストップで提供すると説明されています。サポートする内容としては以下のような項目が挙げられています。
- 事業構想の策定(事業スキームやビジネスモデルの導出など)
- 事業企画(事業戦略や各機能戦略の策定、サービスや業務の企画など)
- 事業計画策定(事業ロードマップや収益計画の策定など)
- 事業設計と開発(アライアンスや業務・システムのデザインなど)
- プロジェクトの組成や推進・管理
- システム開発の推進と工程管理
なおブロックチェーンを活用したシステムの開発では、「プロジェクト計画・システム化方針の策定・要件定義・仕様調整」などを同社のコンサルタントが推進し、「開発工程」は同社エンジニアや外部の開発パートナーを割り当てる体制で支援すると説明されています。
「bitFlyer Blockchain」は今月初めに、1秒あたり4,000件のトランザクションを処理できる同社オリジナルの高性能ブロックチェーン「miyabi」の”クラウドサービス”の提供を開始したことも発表しています。