暗号資産取引所「LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説

by BITTIMES   

LINE(ライン)のサービス内で提供されている暗号資産取引サービス「LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)」の基本情報やサービスの概要、取り扱う仮想通貨・特徴・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)とは

LINE-BITMAX-Logo

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)とは、人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である「LINE(ライン)」のサービス内で提供されている暗号資産取引サービスです。LINE BITMAXは暗号資産交換業者として登録を完了しているLINE株式会社のグループ会社「LINE Xenesis株式会社」によって運営されています。

日本国内の暗号資産取引所の多くは"WEBサイトでのサービス提供"がメインとなっていますが、BITMAXは「LINEのアプリ内」で利用することができる暗号資産取引サービスとなっており、高性能なチャート分析機能などは搭載されていないものの、誰でも気軽にスマートフォンで利用できるサービスとなっています。

LINE関連のサービスと連携をとっている「BITMAX」では、LINEが提供しているスマホ決済サービス「LINE Pay(ラインペイ)」との間で入出金を行うことができる他、LINE関連サービスで活用されている暗号資産「フィンシア(FINSCHIA/FNSA)」も取り扱っています。

なお「LINE BITMAX」は元々「BITMAX」としてサービスを提供したものの、2021年4月27日にはLINEが提供する他サービスや、LINEプラットフォームを活用したサービスとの連携を強化する想いを込めて「LINE」を冠するサービス名「LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)」へとリニューアルされています。

取り扱う仮想通貨

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)が取り扱う仮想通貨は2023年5月時点で以下の7銘柄となっています。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
リップル(Ripple/XRP)
ライトコイン(Litecoin/LTC)
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
フィンシア(FINSCHIA/FNSA)
ステラルーメン(Stellar Lumens/XLM)

サービスの種類・概要

暗号資産の売買サービス

「暗号資産の売買サービス」では、BITMAXが取り扱っている暗号資産と日本円(JPY)の取引を行うことができます。暗号資産の取引は全てLINEのアプリ内で完結するようになっており、売買した銘柄を選択して、売買したい数量し、買うまたは売るのボタンをタップするだけで簡単に暗号資産を売買することができます。

WEBブラウザ版などで提供されているような上級者向けの機能は搭載されていないものの、自分が指定した価格に到達した時点で通知を受け取ることができる「指定価格通知機能」などは提供されているため『スマートフォンでいつでも簡単・手軽に取引したい』と考えている方などには魅力的なサービスとなっています。

暗号資産の信用取引サービス

暗号資産の信用取引サービスは少ない資金でレバレッジ効果を活用した暗号資産取引を行うことができるサービスであり、保証金となる日本円を同社に預けることによって、同社から暗号資産現物を借り入れて取引する「信用売り」を行うことができます。

なお、LINE BITMAXの暗号資産信用取引サービスは「信用売り」のみが可能で、暗号資産を購入する「信用買い」の取引はできないため注意が必要です。

暗号資産信用取引サービスで取引可能な暗号資産はLINE BITMAXが取り扱っている7銘柄全てとなっており、注文方法は「いますぐ注文・予約注文・ストップ注文・組み合わせ注文」の4種類が提供されています。

暗号資産の取引所サービス

取引所サービスは、LINE関連サービスで活用されている暗号資産フィンシア(FINSCHIA/FNSA)をユーザー間で売買できるサービスです。

このサービスは、他のユーザーの注文状況を確認できる「板情報」を見ながら仮想通貨を取引できるサービスとなっており、"〜円になったら〜FNSAを買う"といったように「指値注文」を出したり、板に並んでいる指値注文の価格で即座に仮想通貨を売買できる「成行注文」を行なったりすることが可能となっています。

販売所は暗号資産の売買手数料が発生しない代わりに「スプレッド(買値と売値の差)」が発生する仕組みとなっていますが、取引所では指値注文が約定した際にその指値注文を出していたユーザーに課される取引手数料である「メイカー手数料」と、成行注文などで即座に取引を行ったユーザーに課される取引手数料である「テイカー手数料」が設定されています。

メイカー・テイカー手数料の内容は取引所によって大きく異なりますが、LINE BITMAXでは「メイカー手数料:-0.01%」「テイカー手数料:0.05%」とメイカー手数料で"マイナス手数料"が導入されているため、自分が出した指値注文が約定した場合には0.01%の手数料を受け取ることができます。

暗号資産貸出サービス(変動期間型)

「暗号資産貸出サービス(変動期間型)」は、自分が保有している暗号資産を「BITMAX」に貸し出すことによって、貸し出した数量と期間に応じて"貸借料"を受け取ることができるサービスです。

ビットマックスの暗号資産貸出サービスでは、貸し出している暗号資産を最短当日、最長でも7日以内に返してもらうことができるため、暗号資産の価格が変動した場合でも、貸出しを終了して早期に売却することができ、価格変動リスクを低減することができるようになっています。

貸借料は貸出開始日の翌日から日次で毎日発生し、追加貸出や一部返還も可能で柔軟に申請することができるようになっています。

暗号資産貸出サービス(固定期間型)

「暗号資産貸出サービス(固定期間型)」は、貸付期間があらかじめ定められている暗号資産貸出サービスです。このサービスでも"変動期間型サービス"と同様に自分が保有している暗号資産を「BITMAX」に貸し出すことによって、貸し出した数量と期間に応じて"貸借料"を受け取ることができます。

固定期間型サービスの対象となる暗号資産はLINEが取り扱っている6銘柄となっており、貸付期間は「30日間・60日間・90日間」の3種類から選択することができるようになっています(※60日間・90日間のプランは受付中止)。

なお、最低貸出数量は10FNSA、最大貸出数量は500FNSAに設定されており、最大で年率8%程度の貸借料を「FNSA」で受け取ることができると説明されています。

PayPay連携サービス

PayPay連携サービスは「PayPay」と「LINE BITMAX」のアカウントを連携することによって、PayPayマネーで暗号資産を購入したり、PayPayマネーに出金できるサービスです。

LINE BITMAXのユーザーは「PayPayクイック購入」もしくは「PayPayへの出金」からアカウント連携に進むことが可能で、PayPayマネーの残高がある場合は入金手続きを行うことなく「LINE BITMAX」で1円から24時間365日取引できるようになっています。

なお、PayPayマネーと連携して暗号資産の購入や出金ができるサービスは、暗号資産業界初でもあります。

取引概要

売買に関する制限

取引単位最小取引数量最大取引金額(数量)
FNSA/JPY0.000001 FNSA1円相当額50 FNSA/回
BTC/JPY0.00000001 BTC1円相当額5,000万円/回
ETH/JPY0.00000001 ETH1円相当額1,000万円/回
XRP/JPY0.000001 XRP1円相当額1,000万円/回
BCH/JPY0.00000001 BCH1円相当額1,000万円/回
LTC/JPY0.00000001 LTC1円相当額1,000万円/回
XLM/JPY0.000001 XLM1円相当額100万円/回

売買に関する制限(信用取引)

取引単位最小取引数量最大取引数量最大ポジション数量
FNSA/JPY0.01 FNSA0.01 FNSA50 FNSA50 FNSA
BTC/JPY0.0001 BTC0.0001 BTC1 BTC1 BTC
ETH/JPY0.001 ETH0.001 ETH10 ETH10 ETH
XRP/JPY1 XRP1 XRP50,000 XRP50,000 XRP
BCH/JPY0.001 BCH0.001 BCH100 BCH100 BCH
LTC/JPY0.01 LTC0.01 LTC250 LTC250 LTC

入出庫に関する制限

最小入庫数量/1回最小出庫数量/1回最大出庫数量/1日
FNSA現在準備中現在準備中現在準備中
BTC制限なし0.0001 BTCJPY換算100万円/1日あたり
ETH0.005 ETH0.001 ETHJPY換算100万円/1日あたり
XRP制限なし30 XRPJPY換算100万円/1日あたり
BCH制限なし0.001 BCHJPY換算100万円/1日あたり
LTC制限なし0.001 LTCJPY換算100万円/1日あたり
XLM制限なし3 XLMJPY換算100万円/1日あたり

※BITMAXユーザー間の入出庫は制限なし

入出金に関する制限

1日に入金できる限度額1日に出金できる限度額
LINE Pay100万円100万円
銀行口座無制限1000万円

各種手数料

暗号資産の売買手数料

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)における暗号資産の売買手数料は"無料"となっています。ただし、暗号資産を取引する際に提示される価格には「スプレッド(取引コスト)」が含まれています。

日本円の入出金手数料

入金出金
LINE Pay無料110円
銀行口座無料400円

暗号資産の入出庫手数料

入庫出庫
FNSA現在準備中現在準備中
BTC無料0.001 BTC
ETH無料0.005 ETH
XRP無料0.15 XRP
BCH無料0.001 BCH
LTC無料0.001 LTC
XLM無料0.01 XLM

※BITMAXユーザー間の入出庫にかかる手数料は無料

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)のメリット

merit

簡単に暗号資産投資を開始できる

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)はLINEのアプリを利用している方であれば、簡単に利用し始めることができるように設計されています。実際に利用する場合には、LINEアプリ右下に表示されている「ウォレットタブ」へと移動して、「BITMAX」の項目をタップし、簡単な手続きを行うだけでサービスを利用することができます。

口座開設を行う際に必要となる「本人確認手続き(KYC)」などもアプリ内で必要事項を入力して、いくつかの写真を撮影するだけですぐに完了するようになっているため、『暗号資産取引所の登録は難しそう』と感じている方でも比較的簡単に暗号資産投資を始めることができます。

操作方法がかんたん

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)の暗号資産取引サービスは非常にシンプルな設計となっているため、初心者の方でも手軽に暗号資産を売買することができます。実際に暗号資産を購入する場合には、登録完了後に「BITMAX」のページへと移動して「銀行口座」または「LINE Pay」から日本円を入金し、購入したい暗号資産と数量を選択して「買う」をタップするだけで購入することができます。

ビットマックスのトップページでは「自分の総資産」と「累積損益」が表示されているため、資産が増えているかどうかもすぐに確認することが可能です。

フィンシア(FINSCHIA/FNSA)を売買できる

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)では、LINE関連サービスで活用されている暗号資産「フィンシア(FINSCHIA/FNSA)」を売買することができます。

フィンシア(FINSCHIA/FNSA)はすでに海外の暗号資産取引所にも上場しており、LINEが提供する様々なサービスでも獲得することができるようになっているため、今後LINEがLINK関連のサービスを拡大すれば、LINKもさらに成長していくことになると予想されます。

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)のデメリット

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提供されているサービスが少ない

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)で提供されているサービスは「暗号資産の売買・信用取引・貸出サービス」のみとなっているため「仮想通貨決済・仮想通貨積立」などといったその他のサービスを利用したいという方には向いていません。

ビットマックスのサービスは手軽に利用できるサービスとなっているものの、機能面はそれほど充実していないため、決済・積み立てなどを利用したい場合にはその他の暗号資産取引所を利用する必要があります。

チャートなどの詳しい情報が確認しづらい

一部の暗号資産取引所では、取引所で提供されている「ローソク足チャート」にトレンドラインなどを書くことができる機能などが提供されていますが、BITMAXではそのような高度な機能は提供されていないため、『過去の動きなども分析しながら取引したい』という方にはやや不便なものとなっています。

スプレッド(売値と買値の差)が大きい

LINE BITMAX(ライン・ビットマックス)は取引手数料が無料となっているものの「スプレッド(売値と買値の差)が大きい」というデメリットがあります。スプレッドが狭い取引所であれば、暗号資産購入後もすぐに収益がプラスとなる場合がありますが、スプレッドが狭い場合には購入直後に一定のマイナスを抱えることになります。

このようなことを踏まえて考えると、BITMAXのサービスは"長期的な目線"で暗号資産に投資する際などに適していると考えられます。

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