この記事の要点
- Wallet in Telegramが2026年4月2日、永久先物取引機能を開始
- BTC・株・金など50以上の資産を最大50倍で取引可能に
- 対象は1億5,000万人以上の登録ユーザー(米国・英国除外)
- 手数料ゼロのLighterと連携、取引未経験層の参入を促進
Telegramウォレット、50倍レバレッジ取引を解禁
2026年4月2日、Telegram(テレグラム)の公式ウォレット機能「Wallet in Telegram」が、イーサリアムベースの分散型取引所Lighter(ライター)との連携により、永久先物取引機能の提供を開始したことが明らかになりました。
この機能により、1億5,000万人以上の登録ユーザーがメッセージアプリを離れることなく、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ETF(上場投資信託)、金、原油、株式を含む50以上の資産を最大50倍のレバレッジで取引できるようになります。
Lighterのウラジーミル・ノヴァコフスキーCEOは「Walletに永久先物取引を組み込むことで、チャットから市場へ数秒で移れるようになる。ポジションを取ることがメッセージを送るのと同じくらい簡単になる」と述べており、一般ユーザーへの普及を最優先に据えた設計であることを強調しています。
なお、米国および英国のユーザーは今回のローンチ対象から除外されており、伝統的な証券会社へのアクセスが限られた新興国市場を主なターゲットに据えています。
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— Wallet in Telegram (@wallet_tg) April 2, 2026
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1.5億人の入口を狙う、Lighter連携の戦略
なぜHyperliquidではなくLighterなのか
ロゴゾフ氏は連携先の選定にあたり、手数料と流動性を軸に複数のプラットフォームを検討したといいます。
市場シェア首位のHyperliquid(ハイパーリキッド)は20万人超のアクティブトレーダーを抱え流動性でも優位に立ちますが、取引手数料が発生します。
一方、Lighterは個人ユーザーへのMaker・Taker手数料をゼロに設定しており、同氏は「主要通貨ペアのリテール規模取引では流動性の差は小さい」と説明しています。
Lighterはファウンダーズ・ファンド、リビット・キャピタル、ロビンフッドを投資家に持ち、6,800万ドル(約108億円)の資金調達を経て評価額15億ドル(約2,390億円)に達しています。分散型永久先物取引所の取引量ランキングでは4位につけています。
連携には共同ロイヤルティプログラムも組み込まれており、最もアクティブなユーザーがLighter独自トークンのLIT(リット)を獲得できる取引インセンティブシーズンをLighterが主催するとしています。
8兆ドル先物市場、1.5億人が新たな入口に
2025年の分散型永久先物の年間取引量は約8兆ドル(約1,274兆円)に達し、同年最後の4カ月は月間1兆ドル(約159兆円)超を記録しました。
Wallet in Telegramの登録者の多くは、2024年のタップ・トゥ・アーン型ミニアプリの流行をきっかけにアカウントを開設したユーザーとされており、取引経験のない層が大半を占めます。ロゴゾフ氏は「その一部をアクティブなトレーダーへ転換させることを今回の核心に据えている」と述べています。
ソラナ(SOL)上の仮想通貨取引ボットが2024年に7億ドル(約1,115億円)の手数料を集めた実績を引き合いに出し、同氏はミームコインではなく永久先物を軸に同様の取引活動をテレグラム内で展開する方針を示しています。
コピートレード・AIエージェント、次の機能拡張へ
その転換を後押しする仕組みとして、The Open Platformは「紹介プログラム」「テレグラムチャット内での損益共有機能」「コピートレード機能」の追加を計画しています。
テレグラムボットを通じてウォレットに接続するAI取引エージェントの導入も予定されており、取引の自動化・高度化を目指す方向性が示されています。
Lighterも直近数カ月でデリバティブに加えてスポット取引や週5日24時間対応の株式永久先物を追加しており、両社の機能拡張は並行して進んでいます。
メッセージアプリ発の取引競争が本格化
こうした動きはTelegramだけではなく、BitgetウォレットがHyperliquidを活用した商品・株式・現実資産のオンチェーン取引市場を追加するなど、メッセージアプリや仮想通貨ウォレットに取引機能を組み込む動きが相次いでいます。
既存の取引プラットフォームへのアクセスが限られる新興国市場において、使い慣れたメッセージアプリから直接レバレッジ取引ができる環境の整備は、仮想通貨デリバティブ市場のユーザー層を大きく広げる可能性があります。
コピートレードやAI取引エージェントといった次段階の機能が加わることで、The Open Platformが1億5,000万人規模の潜在ユーザーをどこまでアクティブなトレーダーへ転換できるか、今後の動向が注目されます。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.66 円)
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Source:Wallet in Telegram発表
サムネイル:AIによる生成画像



























