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Coinbase(コインベース)「直接上場による株式公開」の計画を発表


米国の大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」は2021年1月29日に、既存の株式を直接一般公開する「直接上場(DPO)」という方法でクラスA株の直接上場を行う計画を発表しました。

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コインベース「直接上場の計画」を正式発表

Coinbase(コインベース)は2021年1月29日に、クラスA株の直接上場を行う計画を明らかにしました。直接上場(DPO)とは、新規株式を発行しないで既存の株式だけで上場する手法のことであり、新株を引き受ける証券会社などを利用しないことによって「コスト削減・時間短縮」などのメリットを有しています。

コインベースは2020年12月17日に、米国証券取引委員会(SEC)に対してS-1登録申請書を提出したことを明らかにしていましたが、今回の発表では『S-1登録申請書はSECの審査完了後に市場及びその他の条件に従って有効になる見込みだ』と説明されています。

なお、昨年12月に「Business Insider」が”事情に詳しい人物の話”として報じた内容では『コインベースはGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)にIPO申請の処理を依頼している』とされていましたが、今回の発表ではこの件については触れられておらず『どの証券取引所に上場する予定であるか』なども明かされていません。

しかし、今月22日にはコインベースが株主に対して『Nasdaq Private Market(ナスダックプライベートマーケット)でCoinbase株の流通機会を提供する予定であること』を伝えていたとも報告されています。「Nasdaq Private Market」は、NASDAQ(ナスダック)の子会社が運営している未公開株式のマッチングプラットフォームであり、未公開会社へ株の流動性を提供しながら、機関投資家との関係を構築して、株式公開を促進する狙いがあります。

コインベースは今回の発表の中で『この発表は有価証券の売却または購入の勧誘を行うものではない』と強調していますが、同社の評価額は2019年10月時点で80億ドル(約8,000億円)と推定されており、株式公開後の同社の価値は280億ドル(約2兆8,000億円)にまで上昇するとも予想されているため、今後の動きには注目が集まっています。

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