DeFi(分散型金融)の分野で実物資産のトークン化に取り組んだ初期プロジェクトの1つである「DeFiマネーマーケット(DeFi Money Market/DMM)」は2021年2月6日に、規制当局からの調査を受けてサービス提供を急遽停止したことを発表しました。今回の発表を受けてDMMのガバナンストークンである「DMG」の価格は30円から7円にまで急落しています。
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DeFi Money Market「業務停止」を発表
DeFiマネーマーケット(DeFi Money Market/DMM)は、自動車などといった「実在する金利を生み出す商品」を担保として預けることによってイーサリアム(ETH)の資金調達を行うことができるDeFiプラットフォームであり、米国の著名投資家Tim Draper(ティム・ドレイパー)氏からも支援を受けていました。
2020年6月にガバナンストークン「DMG」のトークンセールを実施したDMMは『650万ドル(約6億5,000万円)以上の資金調達に成功した』として注目を集めていましたが、2021年2月6日には『規制当局からの調査受けて急遽業務を停止した』ことが発表されました。
規制当局からの調査を受けて、DMMは業務を停止しています。DeFi Money Market tokens(mTokens)は、以下のリンクからこれまでに発生した利息と引き換えることができます。
DeFi Money Marketの公式発表によると「DeFi Money Market tokens(mTokens)」と利息の引き換えは無期限に行うことができるものの、2021年2月10日には利回りが0%になると説明されており、『できるだけ早くmTokenの償還を行うように』と注意がなされています。
DMG価格は「30円→7円」に急落
『規制当局による調査で具体的にどのようなことが問題となって業務停止が決定されたのか』については明らかにされていないものの、一部では『DMMのトークン販売直後にローンの裏付けを証明するためにアップロードした書類がローン保有者の身元を明らかにしてしまった事件が関係しているのではないか』といった憶測が出ています。
DMM側は今回の発表の中で『この措置の必要性について遺憾を示すと共に、DMMコミュニティの支援とプロジェクトへの積極的な参加に感謝する』とコメントしています。
DMMのガバナンストークンである「DMG」の価格は、2020年7月に177円付近まで上昇して、その後は30円前後での推移を続けていたものの、今回の発表を受けて「1DMG=7円」まで急落しています。