米国の大手資産運用会社「Grayscale(グレースケール)」は2021年10月18日に、同社が提供しているステラ(XLM)、ジーキャッシュ(ZEC)、ホライゼン(ZEN)の投資信託が主要なOTC取引所である「OTCQX Best Market」に上場したことを発表しました。また、先日18日には同社関係者から正式に『ビットコイン投資信託を現物ETFに転換する予定である』ということも報告されています。
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XLM・ZEC・ZENの投資信託「OTCQX」に上場
Grayscale(グレースケール)は2021年10月18日に、同社が提供しているステラ(XLM)、ジーキャッシュ(ZEC)、ホライゼン(ZEN)の投資信託が主要なOTC取引所である「OTCQX Best Market」に上場したことを発表しました。
これら3つの投資信託は以前から販売されていたものの、今回「OTCQX Best Market」に上場したことによってセカンド市場でも取引することができるようになりました。「OTCQX Best Market」に上場したのは以下3種類の投資信託で、それぞれのティッカーシンボルは「ZCSH、GXLM、HZEN」となっています。
- Grayscale® Zcash Trust(ZCSH)
- Grayscale® Stellar Lumens Trust(GXLM)
- Grayscale® Horizen Trust(HZEN)
なお、Grayscaleが18日に公開したデータによると、ZCSH・GXLM・HZENの資産運用残高(AUM)は「ZCSHが4,740万ドル(約54億円)、GXLMが2,950万ドル(約34億円)、HZENは4,940万ドル(約56億円)」とされています。
Grayscaleの法務責任者であるCraig Salm氏は公式発表で『これはデジタル通貨にとって重要な節目であり、Grayscaleが自社の各製品を私募から公開市場に移行させることに継続的に取り組んでいることを示している』と語っています。
「ビットコイン現物ETF」に関する続報も
Grayscale(グレースケール)に関しては、先日の「CNBC」の報道で『Grayscaleはビットコイン投資信託を現物ETFに転換するための申請書を今週初めに提出することを予定している』と報じられていましたが、先日18日にはGrayscaleのコミュニケーション・ディレクターであるJennifer Rosenthal(ジェニファー・ローゼンタール)氏から、この報道が事実であることが報告されています。
Jennifer Rosenthal氏は18日のツイートで『本日私はSECから明確かつ正式な指示があり次第、GrayscaleがGBTCのETF化を申請する予定であることを確認した』と報告しており、『ビットコイン先物ETFが有効であると判断され、SECのビットコイン市場に対する安心感を示す公的かつ検証可能な証拠が得られたら、NYSE Arcaは「19b-4」と呼ばれる書類を提出して、GBTCをETFに転換する』と説明しています。
本日私は「SECから明確かつ正式な指示があり次第、GrayscaleがGBTCのETF化を申請する予定である」ということを確認しました。
ビットコイン先物ETFが有効であると判断され、SECのビットコイン市場に対する安心感を示す公的かつ検証可能な証拠が得られたら、NYSE Arcaは「19b-4」と呼ばれる書類を提出して、GBTCをETFに転換する予定です。
なお、米国では先日「ProShares(プロシェアーズ)」のビットコイン先物ETFが承認されており、先日18日にはProSharesから『ProShares Bitcoin Strategy ETF(ティッカーシンボル:BITO)の取引が米国時間2021年10月19日にニューヨーク証券取引所Arca(NYSE Arca)で開始される』との発表も行われています。