豪州最大手コモンウェルス銀行「仮想通貨の売買・保管サービス」提供へ|BTCなど10銘柄
オーストラリアの最大手銀行である「コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank/CBA)」は2021年11月3日に、ビットコイン・イーサリアム・ライトコインなどをはじめとする複数の暗号資産の売買・保管サービスを提供し始める予定であることを発表しました。このサービスの試験運用は数週間後に開始されるとのことで、これによってCBAは仮想通貨売買サービスを提供する豪州初の銀行になると説明されています。
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暗号資産サービス提供で「Gemini・Chainalysis」と提携
コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank/CBA)は2021年11月3日に、同銀行が提供しているアプリを通じてビットコイン・イーサリアム・ライトコインなどをはじめとする複数の暗号資産の売買・保管サービスを提供し始める予定であることを発表しました。
仮想通貨売買・保管サービスの試験運用は今後数週間に開始されるとのことで、2022年にはより多くの顧客に順次サービスを提供していく予定だと説明されています。なお、このサービスが開始されることによって『コモンウェルス銀行は仮想通貨の売買・保管サービスを提供するオーストラリア初の銀行になる』と報告されています。
コモンウェルス銀行は仮想通貨関連サービスの提供にあたって、大手暗号資産取引所・カストディアンである「Gemini(ジェミナイ)」や、大手ブロックチェーン分析会社である「Chainalysis(チェイナリシス)」と提携しているとのことで、両社との提携によってCommBankアプリに仮想通貨の交換・カストディサービスを実装することができるようになったと説明されています。
売買できる仮想通貨の種類としては以下のような通貨が挙げられており、『最大10種類の厳選された暗号資産へのアクセスを顧客に提供する予定』だと報告されています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
各社代表者からのコメント
「コモンウェルス銀行」のCEOであるMatt Comyn氏、「Gemini」の事業開発部門グローバルヘッドであるDave Abner氏、「Chainalysis」のCEO兼共同設立者であるMichael Gronager氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。
【コモンウェルス銀行:Matt Comyn氏】
デジタル資産に対するお客様からの需要は高まりは、金融サービス分野に課題とチャンスの両方をもたらしており、この分野で革新的な新しいプレーヤーやビジネスモデルが数多く登場しています。当社は、明らかに増加している顧客ニーズに対応して、暗号資産取引プラットフォームの機能・セキュリティ・信頼性を提供するために、暗号資産において重要な役割を果たすことができると考えています。CBAは、お客様をサポートする方法を検討する中で、強固なセキュリティと大規模な機関へサービスを提供してきた実績を持つグローバルリーダーである「Gemini」とオーストラリアで独占的なパートナーシップを結ぶという戦略的な決断を下しました。CBAは、Geminiの仮想通貨交換・カストディサービスを活用して、これらの機能をCommBankアプリに統合します。
【Gemini:Dave Abner氏】
多くのオーストラリア人が暗号通貨に投資できるようにするために、CBAに取引・カストディサービスを提供できることを誇りに思います。国際的に進むデジタル資産の急激な成長と、Geminiの機関レベルのセキュリティと積極的な規制アプローチとが相まって、今回のパートナーシップは、オーストラリアおよび世界中の銀行や金融プラットフォームの新しい基準となるでしょう。
【Chainalysis:Michael Gronager氏】
CBAのような金融機関は、仮想通貨を安全に導入・普及させていくために不可欠な役割を果たしています。CBAとそのパートナーであるGeminiとの重要な提携に参加し、オーストラリア市場における仮想通貨の信頼構築で先駆的な役割を果たせることを嬉しく思います。