三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三菱商事が、リップル(Ripple/XRP)のシステムを使った国際送金の実証実験を今月中に開始することが本日14日に明らかになりました。タイやイギリスの大手金融機関と提携し、数年内の実用化を目指します。
この実験には、MUFGの傘下であるタイのアユタヤ銀行やイギリスの金融大手であるスタンダード・チャータードも参加し、送金時間の短縮やコストの削減に向けた取り組みを行います。
この実験では、タイのアユタヤ銀行に保有する口座から、スタンダード・チャータードのシンガポール拠点に設けた口座にシンガポール・ドルを送金する予定となっています。
現在の国際送金で使用されている国際銀行間通信協会(SWIFT)のネットワークでは、国際間の送金に数日かかっていましたが、リップルのブロックチェーンを利用することで、数分間で送金を完了し、手数料を約3割も削減できる可能性があると予想されています。
また、送金を一括管理する大掛かりなシステムを必要としないだけでなく、データの改ざんなどの不正行為も起こりにくいことなどから、本格的に実用化が始まれば今よりもはるかに快適な国際送金が行えるようになります。
RippleとSWIFTの関係について
リップルのシステムを活用する銀行や企業団体は非常に増えており、SBIリップルアジアが主導する内外為替一元化コンソーシアムにはすでに多くの銀行が参加しています。
このコンソーシアムに参加しているりそな銀行、スルガ銀行、住信SBIネット銀行の3行は、個人顧客同士で24時間送金できるスマートフォンアプリを今秋にも導入する計画となっています。
(引用:読売新聞)