仮想通貨決済の本格対応に向けて段階的にテストを実施していた南アフリカ最大級のスーパーマーケットチェーン「Pick n Pay」が、数ヶ月間の試験運用期間を終えて、1,628店舗全ての店舗でビットコイン(BTC)を支払い手段として受け入れ始めたことが明らかになりました。
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Pick n Pay:1,628店舗でビットコイン決済が可能に
南アフリカ最大級のスーパーマーケットチェーンである「Pick n Pay」は以前から仮想通貨決済の導入に向けた段階的なテストを実施しており、昨年半ばには南アフリカ・西ケープ州にある10店舗で仮想通貨決済を試験導入、昨年11月には試験導入店舗を29店舗に拡大したことが報告されていましたが、Pick n Payは現在、試験運用期間を経て1,628店舗すべてでビットコイン決済を受け入れていると報告されています。
「Pick n Pay」のビットコイン決済では、少額のBTCを安い手数料で素早く送金することができる技術である「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」が活用されており、自己管理型ウォレットである「BlueWallet」や「Muun」などのアプリを使って素早くBTCを支払うことができるようになっています。
また、ビットコイン決済は日用品の購入だけでなく、電気代・飛行機やバスのチケット・地方自治体の請求書などの支払いでも利用することができるとのことで、現在は実際に「Pick n Pay」の店舗でビットコイン決済を行う様子の動画がSNS上で多数投稿されています。
仮想通貨決済の導入は、南アフリカの金融規制当局である金融セクター行動庁(FSCA)は2022年10月に金融関連の法律を改正して仮想通貨を「金融商品」に分類したことによって可能になったとのことで、今回のビットコイン決済対応によって今後は同地域でビットコインの利用者が増加する可能性があると期待されています。
ビットコインを迅速に少額送金できるライトニングネットワークの技術は徐々に普及してきており、最近ではライトニングネットワークを介したBTCの投げ銭が可能な分散型SNS「Damus」などもリリースされています。
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