仮想通貨市場では多くの暗号資産で回復傾向が見られ始めており、現在はビットコイン(BTC)の価格上昇を予想する意見も数多く出ていますが、著名な仮想通貨アナリストであるBenjamin Cowen(ベンジャミン・コーエン)氏は『ビットコイン価格は2023年後半に大幅下落し、パニック売りを誘発する』との予想を語っています。
BTC、今年後半の大幅下落でパニック売りに?
仮想通貨市場では複数の銘柄で回復傾向が見られ始めていることから、今後の価格上昇に期待が高まっていますが、著名な仮想通貨アナリストであるBenjamin Cowen(ベンジャミン・コーエン)氏は「Altcoin Daily」が2023年3月22日に公開したYouTube動画の中で『ビットコイン価格は2023年後半に大幅下落し、パニック売りを誘発する』との予想を語っています。
ベンジャミン・コーエン氏は『今は価格が上昇しているからみんなハッピーだと思うが、これは2015年と2019年に起きたことが再び起きているだけのことだ』と述べており、『私の予測ではビットコイン価格は今年後半に再び下落する。その下落は多くの人を驚かすことになると思うがこれは極めて自然なことだ』と語っています。
仮想通貨の価格予想では、ビットコインのマイニング報酬が半分になる「半減期」が重要な転換期の1つとして意識されていますが、コーエン氏は『次の半減期に入る前、そして経済が量的暖和に移行する前に、BTC保有者を降伏させるほどの恐怖が訪れるだろう』と述べています。
今の価格上昇の理由は「アルトコインからの流入」
ベンジャミン・コーエン氏は、現在ビットコイン価格が上昇している理由として「アルトコイン市場からビットコインに資金が流れていること」を挙げています。
仮想通貨市場では価格上昇が起きた際に「アルトコイン⇄ビットコイン」などで資金流入が起きる傾向がありますが、コーエン氏は今の仮想通貨市場で「アルトコイン→ビットコイン」の資金流入が起きてビットコイン価格が上昇していると考えています。
ただし、アルトコインの流動性が枯渇して現在のBTC価格上昇を支えることができなくなった場合は、ビットコイン価格が下落して人々に恐怖心が生まれるため、そのような一連の動きによってビットコイン価格は一時的に下落することになると予想されています。
「FRBの金融政策変更で強気相場到来」とも予想
コーエン氏は「2023年後半のビットコイン価格下落」を予想していますが、「2024年には米国連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を変更する」とも予想しており、「FRBの金融政策が2024年に変更されると仮想通貨市場は強気に転じ、ビットコインにも強気相場が訪れる可能性が高い」と予想しています。
同氏は「FRBは今後金利の引き上げを停止し、債権を購入するなどして市場の流動性を高め、量的暖和政策に移行する」と考えており、『ビットコインはこれほど高い金利を経験したことはないが、FTBが永遠に利上げを続けられるわけがないこともわかっている。量的暖和政策に移行して低金利に戻れば、遅くとも2024年までにはビットコインに強気相場が訪れる』と語っています。
また、コーエン氏は「ここ最近で複数の銀行が破綻したこと」にも触れており、そのような銀行破綻もビットコインの強気材料であると説明しています。このような予想はその他複数の著名人からも語られており、最近ではロバート・キヨサキ氏、マイケル・ノヴォグラッツ氏、マックス・カイザー氏、ジャック・マラーズ氏なども同様の予想を語っています。