TON、アクティブアドレス数で「BTC・ETH」上回る|急成長の一方で課題も
TON、アクティブアドレスが増加
ブロックチェーン分析企業であるIntoTheBlockは2024年9月19日に、TONがアクティブアドレス数でイーサリアム(Ethereum)、ビットコイン(Bitcoin)を上回ったことをX(Twitter)で報告しました。
TON(Toncoin/The Open Network)はテレグラム創業者が主導して開発したブロックチェーンです。現在テレグラムは開発から手を引いていますが、一部で統合を行うなど連携が見られています。
IntoTheBlockの発表によると、TONのアクティブアドレス数が2024年9月上旬に1日平均で300万を超えました。
Active $TON addresses have outpaced those on other major Layer 1 blockchains, reaching a daily average of over 3 million in the first week of September pic.twitter.com/LU3J4GnWnX
— IntoTheBlock (@intotheblock) September 18, 2024
TONのアクティブアドレスは、他の主要なL1ブロックチェーンのアクティブアドレスを上回りました。9月上旬には、1日平均で300万以上に達しています。
IntoTheBlockが定義するアクティブアドレスとは、何らかのトランザクションを行ったアドレスのことです。アクティブアドレスの数は多いほど、ブロックチェーン上で活動が行われていることになります。
Tonのエクスプローラーによると、累計のアドレスは9月23日時点で8,400万を超えています。7月には4,000万前後でした。数ヶ月で約2倍増加しており、順調に成長していることが分かります。
2024年9月23日時点におけるTONの累計アドレス数(画像:tonscan.org)
成長するも課題が見られるTON
TONは、2024年に入ってから数ヶ月で主要なL1ブロックチェーンになりました。上半期ではアクティブアドレス、トランザクション、TVLなどが急伸しています。
背景には、TONとテレグラムを連携させたアプリが流行したことや、各プロジェクトのエアドロップなどが挙げられます。特にテレグラムユーザーを対象としたミームコインのエアドロップが実施された際にはトランザクションが集中し、ブロックチェーンが停止する事態も見られました。
アクティブな活動が見られる一方で、他のブロックチェーンと比較して低い水準にあるのが分散型金融(DeFi)のエコシステムです。
DeFiLlamaによると、2024年9月時点でイーサリアムのTVLは約490億ドル(約7兆円)ですが、TONのTVLは約4.25億ドル(約600億円)です。アクティブアドレスではイーサリアムを抜いていますが、TVLは100分の1程度になっています。
TON財団は8月に、TONエコシステムをサポートする60億円規模のファンドを立ち上げるなど、エコシステムの構築を加速しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=143.45円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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