ビットコイン最大の謎が判明する可能性?
ビットコイン(BTC)の生みの親である「サトシ・ナカモト」の正体を探るドキュメンタリー番組『MoneyElectric: The Bitcoin Mystery』が米ケーブルテレビ局「HBO」で放送されることが明らかになりました。
『MoneyElectric: The Bitcoin Mystery』は、有名なドキュメンタリー映画監督であるカレン・ホーバック氏が手掛ける最新のドキュメンタリー番組で、2024年10月8日に放送される予定となっています。
カレン・ホーバック氏は、有名な陰謀論グループである「Qアノン」のドキュメンタリーを手がけて黒幕を特定したと主張したことでも知られる人物であるため、「カレン・ホーバック氏の調査能力によって長年の謎であったサトシ・ナカモトの正体が判明するかもしれない」と注目が集まっています。
なお、現在は最新ドキュメンタリー番組の予告映像も公開されていて、カレン・ホーバック氏は『私は姿を消している間、サトシ・ナカモトの正体を探っていた。ジェットコースターのような展開になりそうだ』とコメントしています。
私が姿を消した理由を不思議に思っていた方もいるかもしれませんね。実は、もう一人の「姿を消した人物」を追いかけていました。
ビットコインの背後にいるのは誰なのか気になりませんか?
「MoneyElectric: The Bitcoin Mystery」が来週火曜日に公開されます。ジェットコースターのような展開になるでしょう。
サトシ・ナカモトの有力候補は?
サトシ・ナカモトの正体に関する議論は長年にわたって続けられており、これまでには以下のような人物が有力候補として挙げられています。
- ハル・フィニー氏
米国の有名な暗号技術者・コンピューター科学者。2014年に死去。 - ニック・サボ氏
ビットコインからハードフォークした仮想通貨「Bit Gold」の提案者。サトシ・ナカモトの有力候補として頻繁に名前が挙がるが本人は否定。 - ドリアン・ナカモト氏
米国在住の日系アメリカ人。名前の類似性から疑われたが本人は強く否定。 - クレイグ・ライト氏
オーストラリアのコンピューター科学者で自らをサトシ・ナカモトだと主張したが、裁判で敗訴して2024年7月に「自分はサトシではない」と公言。 - アダム・バック氏
英国の暗号技術者で、ビットコインの前身である「Hashcash」の発案者。サトシ・ナカモトとの関連が指摘されているが本人は否定。 - レン・サッサマン氏
サイファーパンクの1人でプライバシー擁護者でもある米国のコンピュータ科学者。サトシと同時期に活動を停止していることなど複数の理由から有力候補の一人とされている。2011年に自殺。 - 複数人からなるグループ
サトシ・ナカモトは特定の個人ではなく、複数のプログラマーなどからなるグループであるという意見。
故マカフィー氏からのヒント
Polymarketでは「レン・サッサマン氏」が有力
これまでの意見では「ハル・フィニー氏、ニック・サボ氏、アダム・バック氏」などが有力候補として挙げられていましたが、分散型予測市場のPolymarketで公開されている『HBOのドキュメンタリーは誰をサトシと認定するか』という議題ではレン・サッサマン氏が最有力候補とされています。
Len Sassaman(レン・サッサマン)氏は、暗号技術に精通した米国のコンピュータ科学者・情報プライバシー擁護者であり、ビットコインの基盤を構築するための専門知識も22歳の時点で有していたと考えられています。
同氏は2011年7月3日に自殺したと報告されていますが、これはサトシ・ナカモトが暗号化に関する初期のフォーラムであった「BTCTalk」への投稿を止めた直後のことであり、ビットコインのブロックチェーンにもサッサマン氏への賛辞が埋め込まれているため、有力候補の一人として注目されています。
『MoneyElectric: The Bitcoin Mystery』の予告映像には、アダム・バック氏などを含む様々な業界著名人へのインタビューが含まれていることが示されているため、今回の番組で語られる内容などには注目が集まっています。
今回のドキュメンタリー番組でサトシ・ナカモトの正体が明らかにされるかどうかは現時点で不明であるものの、もしもその正体が判明した場合には世界に大きな衝撃を与え、金融業界全体に影響をもたらす可能性があると注目されています。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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