2025年Q1に成長が期待される仮想通貨トップ20|グレースケールが6銘柄追加
2025年注目の仮想通貨トップ20
米国の資産運用大手Grayscale(グレースケール)は2024年12月31日に「2025年第1四半期に高い可能性を持つと期待される仮想通貨トップ20をまとめたリスト」を発表しました。
このリストは四半期ごとに更新されるもので、新たに発表されたリストでは「HYPE・ENA・VIRTUAL・JUP・JTO・GRASS」の6銘柄を追加した以下の20銘柄がトップ20の暗号資産として掲載されています。
- ビットコイン(Bitcoin/BTC)
- イーサリアム(Ethereum/ETH)
- ソラナ(Solana/SOL)
- チェーンリンク(Chainlink/LINK)
- スイ(Sui/SUI)
- ユニスワップ(Uniswap/UNI)
- ハイパーリキッド(Hyperliquid/HYPE)
- アーベ(Aave/AAVE)
- ビットテンサー(Bittensor/TAO)
- エセナ(Ethena/ENA)
- オプティミズム(Optimism/OP)
- バーチャルズプロトコル(Virtuals Protocol/VIRTUALI)
- リド(Lido DAO/LDO)
- ヘリウム(Helium/HNT)
- アーウィーブ(Arweave/AR)
- ジュピター(Jupiter/JUP)
- アエロドローム(Aerodrome/AERO)
- アカッシュ・ネットワーク(Akash Network/AKT)
- ジト(Jito/STO)
- グラス(Grass/GRASS)
グレースケールはこれら20の仮想通貨すべてについて「高い価格変動性を持つ高リスクな資産」と説明しつつ、「仮想通貨分野における今後の四半期において高い可能性を持つと見られる」と評価しています。
なお、今回の評価は「ネットワークの成長/採用状況、今後の要因、基礎的な持続可能性、トークンの評価、トークン供給のインフレ、潜在的なリスク要因」などを含むさまざまな要素を考慮しているとのことです。
Grayscale Research announced its Top 20 list featuring assets that, in our view, have high potential* for Q1 based on upcoming catalysts, trending market themes, and token-specific fundamentals.
— Grayscale (@Grayscale) December 30, 2024
Read the full Report: https://t.co/fcDrPwRktm pic.twitter.com/mAhbcpHN47
Grayscale Researchが、第1四半期に高い可能性を秘めた資産トップ20リストを発表しました。このリストは、今後の要因・トレンドとなる市場テーマ・トークン固有のファンダメンタルズに基づいて選出されています。
レポート全文はこちら:
https://www.grayscale.com/research/market-commentary/grayscale-research-insights-crypto-sectors-in-q1-2025
新たに追加された仮想通貨6銘柄について
グレースケールは今回追加された銘柄は「米国の選挙と規制の影響、分散型AIやAIエージェントにおける技術活用、ソラナエコシステムの成長」という3つの業界トレンドから恩恵を受けていると説明しており、新たに追加された6銘柄について以下のように説明しています。
- Hyperliquid(HYPE)
Hyperliquidは、オンチェーン金融アプリケーションをサポートするために設計されたレイヤー1ブロックチェーン。主なアプリケーションは、完全なオンチェーン注文簿を特徴とするパーペチュアル先物の分散型取引所(DEX)である。 - Ethena(ENA)
Ethenaプロトコルは、主にビットコインとイーサリアム担保によるヘッジポジションをバックにした新しいステーブルコイン「USDe」を開発した。このプロトコルはビットコインとイーサリアムのロングポジションと、同じ資産に対するパーペチュアル先物契約のショートポジションを保持する。トークンのステーク版は、現物と先物価格の差から利益を得る。 - Virtuals Protocol(VIRTUAL)
Virtuals Protocolは、イーサリアムL2のBase上でAIエージェントを作成するためのプラットフォーム。これらのAIエージェントは、人間の意思決定を模倣してタスクを自律的に実行するよう設計されている。このプラットフォームはトークン化されたAIエージェントを作成・共同所有することを可能にし、環境や他のユーザーと対話することができる。 - Jupiter(JUP)
Jupiterは、ソラナ上で最も高いTVLを誇るDEXアグリゲーター。現在はソラナを通じて仮想通貨市場に参加する投資家が増え、ソラナ基盤のミームコインやAIエージェントトークンを巡る投機が活発化しているため、Jupiterはそのような成長する市場活動から恩恵を受ける立場にアルト考えられる。 - Jito(JTO)
Jitoは、ソラナ上の流動性ステーキングプロトコル。Jitoでは過去1年間で採用が大幅に増加しており、仮想通貨市場で最も優れた金融プロファイルの1つを提供、2024年には5億5000万ドル以上の手数料収入を上げた。 - Grass(GRASS)
Grassは、Chrome拡張機能を通じて未使用のインターネット帯域幅を共有するユーザーに報酬を与える分散型データネットワーク。この帯域幅はオンラインデータをスクレイピングするために使用され、その後、AI企業や開発者に販売され、機械学習モデルのトレーニングに役立てられる。
その他の注目テーマ
グレースケールは今回の報告書の中で、上記の新しいテーマに加えて「イーサリアムのスケーリングソリューション、トークン化、分散型物理インフラストラクチャ(DePIN)」などにも前四半期から引き続き注目していると語っています(Optimism、Chainlink、Heliumなどがこれを示す)。
また、今回のリストで除外された「TON、Near、Stacks、Maker、UMA Protocol、Celo」についても"引き続き価値を見出している"と説明されていて、それらが仮想通貨エコシステムの重要な要素であることに変わりはないと説明されています。
今回修正された「高い可能性を持つ仮想通貨トップ20」に記載されている銘柄は、今後の四半期でより魅力的なリスク調整後リターンをもたらす可能性があると考えられるものを記載したものであるとのことで、「これらの資産は価格変動が激しい高リスクなものであるため、全ての投資家に適しているわけではない」とも説明されています。
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Souce:Grayscale公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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