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ビットコイン価格急騰!主要通貨も上昇傾向 ー ショートポジションでロスカット報告も


ビットコイン(Bitcoin/BTC)をはじめとする多くの仮想通貨(Cryptocurrency)の価格が、2018年10月15日の14時頃から急騰しています。急激に値段が高騰したことによって、これまでの下落の原因であるとも言われていた「ショート(売り)ポジション」にも大量のロスカットが見られたとも報告されており、トレンドの転換を期待する声も出ています。

こちらから読む: “空売り”が減れば「ビットコイン価格」は上昇する?

BTC価格急上昇|Bitfiexでは「87万円」を記録

ビットコイン(BTC)の価格が2018年10月15日(月)の14時頃から急騰しています。
15日午前9時の時点では一時的に「1BTC=70万円」以下まで下落していましたが、14位頃から短期間で大きく上昇し、15時の時点では一時的に「1BTC=75万円」まで価格が上昇しています。

2018年10月15日 ビットコインのチャート(引用:bitbank)

今回の価格高騰の発端となったのは、仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)であると言われています。Bitfinexではその他の仮想通貨取引所よりもはるかに大幅な価格変動が記録されており、一時的に「1BTC=7,787ドル(87万1000円)」まで価格が高騰しています。

また、ビットコイン価格の高騰によって「ショート(売り)ポジション」で大量のロスカットが見られたことも報告されており、仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)でのロスカット情報では、ビットコイン価格が高騰した時間帯に100BTCを超えるほどの高額なロスカットが連鎖して発生しているとも報告されています。

大量のロスカットの影響もあり、ビットコイン価格はさらに上昇することとなったものの、16時の時点では「1BTC=71万5,000円」近くまで価格を戻しています。しかしその後も価格は徐々に上昇しており、20時の時点では、「1BTC=約74万円」となっています。

アルトコイン全般も上昇|原因はテザー問題?

ビットコイン価格の高騰に伴い、その他の仮想通貨も大きく価格が上昇しており、時価総額ランキングでトップ10位に入る仮想通貨はほぼ全て価格が上昇しています。

しかしながら、テザー(Tether/USDT)の価格は大きく下落しており「1USDT=約107円」となっています。ちなみに本来ならば”テザーの価格が連動しているはず”の米ドル(USD)の価格は同時刻で「1ドル=111円」となっています。

2018年10月15日 時価総額トップ10位の仮想通貨価格(引用:coinmarketcap.com)

このような状況に対して複数の著名投資家たちが『これまでテザーに投資していた投資家の多くが保有していたテザーを売り払い、ビットコインやその他の安定仮想通貨に資産を移動している』と述べています。この数日間でテザーに対する不信感は非常に高まっており『USDTの発行量とその裏付けとなるUSDの保有量が一致していないのではないか』という疑いの声なども見られていました。

テザーを不安視する声が増加する一方、最近はアメリカの仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)が新しい安定仮想通貨ジェミニドル(Gemini dollar/GUSD)を発行しており、その他の国々でもそれぞれの国の法定通貨に価格が連動するステーブルコインの発表が相次いでいます。このようなことなどの影響から、現在はテザーを保有していた投資家の多くがビットコインやイーサリアムをはじめとするその他の仮想通貨に移行していると見られています。

仮想通貨市場「トレンド転換」なるか?

2018年に入って以降は、仮想通貨全体で価格の下落が続いていたことから、今回の新しい動きには今後の価格回復に期待する声も増えています。

これまでに仮想通貨の価格予想を語ってきた多くの投資家たちも、2018年後半の短期間で再びビットコイン価格が大きく上昇するとの予想を語っていたため、今後のビットコインの価格やその他の仮想通貨の価格の動きには大きな注目が集まっています。

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