VISA:リップル社と提携する金融サービス会社「Earthport」を買収
Ripple(リップル)社と提携を結んでいるイギリスの金融サービス会社「Earthport(アースポート)」を大手クレジットカード会社「VISA(ビザ)」が買収したことが明らかになりました。一部の人々の間では今回の決定が「RippleとVISA」のパートナーシップに繋がるのではないか?と注目が集まっています。
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VISAが買収した「Earthport」とは
Earthport(アースポート)は、イギリスに本社を変える大手金融サービス会社です。1997年に設立された同社は、87カ国以上の銀行や金融機関とも提携を結んでおり、それらの銀行を通じて現地の通貨を使用した資金決済や国際送金などのサービスを提供しています。
2014年12月にRipple社と提携を結んだ「Earthport」は、リップル社が提供するクロスボーダー決済プロトコルを既存の決済ネットワークに統合し、顧客に低コストな送金サービスを提供しています。
同社が提携を結んでいる企業の中には「Ripple社」以外にも、
・ゆうちょ銀行
・Bank of America Merril Lynch
・Transferwise
・WorldRemit
などが含まれており、イギリスの金融行動監督機構(FCA)から認可されている正式な金融機関として知られています。2018年12月時点で「Earthport」は200人以上の従業員を抱えており、イギリス・ロンドンだけでなく、ニューヨーク、マイアミ、ドバイ、シンガポールなどのに支社を置いています。
RippleとVISA「提携」の可能性?
VISAは「Earthport」を1億9800万ポンド(約277億円)で買収したと伝えられています。ロンドン証券取引所に上場している「Earthport」の株価は今年に入って28%以上下落しており、先月の時点でも同社の経営陣は『戦略上の"根本的な変更"が必要である』と語っていました。
複数の人々は今回の決定が「Ripple社とVISAのパートナーシップ」に繋がる可能性があると語っており、一部で話題となっています。
あるTwitterユーザーは、今回のニュースが重要な意味を含んでいると説明しており『EarthportはRippleのパートナーであり、VISAはEarthportのパートナーであるため、RippleとVISAは実質的にパートナーということになる』と述べています。
しかしその一方では「Earthport」よりも「VISA」の方が大きい企業であり、VISAはすでに決済や送金などに関する十分な機能を備えているため"Rippleのパートナー"にはならないと言った意見も出ています。
さらに別の意見では、『今回の買収は「Ripple」と「VASA」のパートナーにはならない』と断言した上で、これまでは「Ripple」と「Earthport」のパートナー関係が構築されていたものの、VISAが買収したことによって、今後VISAはあらゆるパートナー関係を終了させることができるという意見も出ています。
記事執筆時点では「Earthport」の公式サイトのパートナーには「Ripple社」のロゴが掲載されているため、現時点ではRippleとの提携関係を解消するといった動きは出ていないと考えられます。
Earthportのパートナー企業(画像:earthport.com)
このまま特に大きな変化は見られないまま現在の関係が続くことも考えられますが、今回の買収のニュースはRipple及びXRPのコミュニティーメンバーにとって注目のニュースの一つであると言えるでしょう。
リップル(Ripple/XRP)の価格|2018年12月28日
リップル(Ripple/XRP)の価格は、2018年12月24日に「1XRP=49円」近くまで上昇しましたが、その後は下落しており、2018年12月28日時点では「1XRP=38.51円」で取引されています。
2018年12月14日〜12月28日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)
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