「イスラエルの首都はエルサレム!」発言でビットコインが高騰なぜ?
アメリカのトランプ大統領が自身のTwitterにて、過去3代のアメリカ大統領(クリントン大統領・ブッシュ大統領・オバマ大統領)の3人が大統領選挙中に「エルサレムがイスラエルの首都だ!」と発言していた動画を投稿し話題を呼んでいます。
I fulfilled my campaign promise - others didn’t! pic.twitter.com/bYdaOHmPVJ
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年12月8日
この「トランプ大統領のツイート影響でビットコインの価格が高騰している。」と、現在のビットコイン価格の高騰の原因の一端としてトランプ大統領の発言を紐づけて考えているアナリストたちが出てきました。
「イスラエルの首都はエルサレム」とトランプ大統領が発言すると、なぜビットコインが高騰するのでしょうか?
ビットコイン高騰と株式市場の不安
ご存知の通りエルサレムは、イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の 3宗教が聖都としています。3宗教ともエルサレムを聖都とするのは良いのですが、イスラエル(ユダヤ教多数)は、エルサレム全域を首都として、実効支配を続けていました。それに対しパレスチナ自治政府(イスラム教多数)は、東エルサレムを首都とする国家樹立を目指していました。深い話はここでは触れられませんが、トランプ大統領の発言は、世界に「イスラエル(ユダヤ教)の首都はエルサレムですよ。」と、イスラエル寄りの姿勢を取るものです。これに激怒したパレスチナ自治政府のアッバス議長は「和平プロセスや、地域や世界の治安と安定に重大な結果を招く」と警告しています。
トランプ大統領の「イスラエルの首都」発言の影響で、中東諸国では新たな紛争を引き起こしかねない状態になっています。これによって、ダウ・日経などの株式市場は、紛争・情勢不安から軒並み株価が下落している状態です。このような情勢不安から株価が下落した場合、投資家の資金の逃げる先は「金」というのがこれまでのセオリーでした。しかし、今はビットコインが存在します。
ビットコインは金に並ぶ安全資産
金に並ぶ安全資産として、本来なら金に流れるはずだった資金がビットコインにも一気に流れ始め、価格の上昇を引き起こしていると考えられています。ビットコインの場合は、世界中に価値が分散されており、政治的な影響を受けづらいため「安全資産」としての側面が存在します。
もちろん、数千年にわたり安全資産として運用されてきた金と比べると実績はまだまだですが、今後の伸び率を踏まえて考えると分散投資を行うメリットは十分にありますので、大手投資家たちは、中東のリスクヘッジのために資産をビットコインに逃がしていると考えるのが自然な考えですね。
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