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RippleのILP活用した新技術「Switch」を発表|仮想通貨の即時交換が可能に:Kava Labs


Ripple(リップル)社が掲げる「価値のあるインターネット」を実現するために必要不可欠とされるオープンソースの技術「インターレジャープロトコル(InterLedger Protocol/ILP)」を用いて異なるブロックチェーンの相互運用性を向上させる技術「ILPコネクターSwitch」が発表されました。これにより、エックスアールピー(XRP)とイーサリアム(ETH)などの暗号資産を完全に分散化された状態で数秒のうちに交換することができると報じられています。

こちらから読む:リップルの技術用いたサービスが続々と「Ripple/XRP」関連ニュース

仮想通貨を「分散化された状態」で瞬時に交換

Switch(画像:GitHub)

Ripple社が立ち上げ、オープンソースプロジェクトとして開発が進められている異なる台帳で価値を送受信することができる技術「インターレジャープロトコル(InterLedger Protocol/ILP)」を用いて仮想通貨を瞬時に交換することができる技術「Switch(スイッチ)」が発表されました。

ILPの開発企業である「Kava Labs(カヴァ・ラボス)」がGitHub上で公開したこの技術は、エックスアールピー(XRP)とイーサリアム(ETH)などの異なる仮想通貨を完全に分散化された状態で数秒のうちに交換することができると報じられています。

InterLedger Protocol(ILP)は、ビットコインとイーサリアムといった異なるブロックチェーン上で管理される仮想通貨をスムーズに送金するための規格となるものであり、Ripple社が目標としている「価値のあるインターネット」を実現するために必要不可欠な根幹技術であるといわれてきました。

この技術が確立されることによって「違う種類の仮想通貨のネットワーク」や「仮想通貨と金融機関のネットワーク」を接続することが可能になり、取引の効率化や利便性の向上などが期待されます。Ripple社の投資部門である「Xpring」でディレクターを務めているVanessa Pestritto氏は「Switch」を使ってBTC、ETH、XRPの交換を行ったことを報告しています。


Interledger SDK「Switch」を使用してBTC、ETH、およびXRPを交換しました。

Ripple製品は「金融業界の新たな基盤」に

「Switch」は、2019年4月5日〜6日にかけてアメリカ・サンフランシスコで開催された「ILP Summit 2019」で紹介が行われました。このサミットではILPを用いた様々なサービスが紹介されており、ILPの可能性に期待が高まっています。

Ripple社のCTOであるDavid Schwartz(デイビッド・シュワルツ)氏は、ILPが世界的な決済システムになると確信しており、ILPやxRapidのようなソリューションが銀行やその他金融機関の「国際送金にかかる時間や費用」を節約し、Ripple社の製品が今後50年間に渡って金融業界の新たな基盤を築いて行くことになるだろうと語っています。

Ripple社のエンジニアであり「InterLedger」の共同発明者でもあるEvan Schwartz(エヴァン・シュワルツ)氏は、ILPコネクタを仮想通貨によるマイクロペイメントで使用しはじめると説明し、「XRP/ETH/ERC20トークン」用のプラグインは1〜2週間で使いやすくなるはずだと語りました。

仮想通貨業界と金融業界をつなぐ重要な役割を担っているRipple社や、同社が開発を続けている新たな技術の発展には今後も注目です。

「Switch」に関する詳しい情報は以下のGitHubページをどうぞ
>>「Switch」の詳細情報はこちら

2019年4月8日|リップル(Ripple/XRP)の価格

リップル(Ripple/XRP)の価格は今月3日に41円まで上昇して以降は横ばいの状態が続いており、2019年4月8日時点では「1XRP=39.93円」で取引されています。

2019年3月25日〜2019年4月8日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)