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ジャパンネット銀行とテックビューロが、契約書締結過程でのブロックチェーン適用を検証開始。

by BITTIMES 2018/02/06 2018/04/14 13:12

1. 世界初！mijinとHyperledger Fabricを連携

世界初！mijinとHyperledger Fabricを連携

ジャパンネット銀行とテックビューロがmijinとHyperledger Fabric2種のプライベートブロックチェーンの連携に挑戦し、契約書締結過程でブロックチェーン適用のための実証実験を開始するとの発表がありました。

世界初！mijinとHyperledger Fabricを連携。
ジャパンネット銀行とテックビューロが、契約書締結過程でのブロックチェーン適用を検証開始。

ペーパーレスおよび業務効率化を目的とし、ブロックチェーン技術の有効性を検証

2018年2月6日
テックビューロ株式会社

報道関係者各位

株式会社ジャパンネット銀行（東京都新宿区、代表取締役社長：田鎖智人、以下ジャパンネット銀行）と、テックビューロ株式会社（大阪府大阪市、代表取締役：朝山貴生、以下テックビューロ）は、本日、ブロックチェーンの業務プロセスへの活用とその有効性を検証する実証実験を、世界で初めてmijinとHyperledger fabricの２つのブロックチェーンを用いて開始しました。

有名なジャパンネット銀行と取引所ZaifやNEMの開発に携わっているテックビューロが、実際に仕事の一部にブロックチェーンの技術を導入したら具体的にはどんな結果がでるのかを検証するようです。

『契約書を使って契約を結ぶ』という作業を、ブロックチェーンの技術で行えば、紙を使わないことは勿論のこと、確認作業なども簡単になるはずですので、実際に検証してみよう。というような試みとなっており、「mijin」と「Hyperledger Fabric」という2種類のブロックチェーンを使うことで、より現実的な検証となっています。

本実証実験の目的

本実証実験は企業間の契約書締結時における、ファイルの閲覧・編集などの作業履歴および合意締結に至るまでの承認プロセスの、管理コスト削減を課題としています。契約書の締結には紙やメールを手段とし、内容の確認から合意にいたるまで当事者間で度重なるやり取りが行われています。この課題に対するブロックチェーン技術の有用性を検証するため、ブロックチェーンで履歴の管理を行い、契約書のペーパーレスおよび業務効率化の実現可能性を検証します。

実験の目的を簡単にまとめると、今まで企業間で使われていた紙を使った契約は、コストもかかる上、確認作業も多いという課題があったため、この点をブロックチェーンの技術で管理して効率をあげるという目的です。

本実証実験では、ファイルから取得される固有情報（ハッシュ値）を２つのブロックチェーン上に記録し、誰がいつその契約書を確認し合意したかを相互に参照できるようにします。また２つの異なるブロックチェーンの技術交流と連携を計ります。

これは、紙で行なっていた確認作業をAPIを使って即時に終わらせてしまおうということだと思われます。また、今後に向けて2つのブロックチェーンで今のうちから繋がりを作っておくようです。

本実証実験のスケジュール

本実証実験は2018年2月6日から始まり、2018年3月30日に報告会を持って終了を予定しています。

本実証実験におけるmijinの役割

mijinは、クラウド上や自社データセンター内に、企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築するためのソフトウェアです。既存のデータベースや勘定システムを置き換えて劇的にコストを削減すると同時に、改ざん不可能な高セキュリティ環境が構築できる他、実質的なゼロダウンタイム環境を実現します。「mijin」は「NEM」のコア開発者がテックビューロに合流して開発した、金融機関から電子マネー、認証システム、登記システム、ロジスティクスのトラッキングまで、幅広くご利用頂ける「 NEM プロトコル」を採用した汎用型のプライベートブロックチェーン製品です。

mijin は、NEM の開発で中心となった開発者がテックビューロに合流して開発された、いろいろな場面で利用することができる、NEM プロトコルを利用したプライベートブロックチェーンです。

本実証実験ではジャパンネット銀行はmijin、富士通株式会社はHyperledger Fabricを用い、それぞれアプリケーションを開発します。契約書ファイルのハッシュ値と誰がいつ承認・却下したかをそれぞれブロックチェーンに記録し、いずれかのブロックチェーンに不具合が発生した場合でも記録データを確認できるようにする事で、セキュリティと高い可用性を実現検証するものです。

契約書のペーパーレス化は、セキュアな環境下でファイルが管理され、またその履歴が取得できる事が必要とされますが、mijinブロックチェーンではファイルのハッシュ値や誰が承認・却下したかの電子署名を暗号化し、秒単位でタイムスタンプと共に記録する機能がプロトコルレベルで備わっています。

国内外の拠点から多くのユーザーが利用するシステムのバックエンドに適したブロックチェーン製品であり、拡張性の高いシステムの実現が可能であると本実証実験への採用が決定しました。

今回の実験ではジャパンネット銀行は mijin、富士通株式会社は Hyperledger Fabric を使ってアプリケーションを開発します。もし問題が起きてもお互いに記録されているのでセキュリティ面でも安全です。また契約書の重要な点としてセキュリティーの高い環境とその履歴を取得できる必要がありますが、 Mijin ブロックチェーンはだれが承認・却下したかの署名を暗号化して秒単位で記録するため安全であるそうです。