欧州サッカー連盟:イーサリアムブロックチェーンで「UEFA EURO 2020」のチケット発行へ
仮想通貨ウォレット企業である「AlphaWallet(アルファウォレット)」と「欧州サッカー連盟(UEFA)」および「国際サッカー連盟(FIFA)」の協力によって、2020年に欧州12か国で分散開催されるサッカーの大会「UEFA EURO 2020」のチケットがイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーンを用いて発行される予定であることが明らかになりました。
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UEFA EURO 2020で「2万枚超の仮想チケット」を導入
イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを活用した「仮想チケット」が発行される予定の「UEFA EURO 2020」は、第16回目のUEFA欧州選手権であり、ヨーロッパ各国の代表サッカーチームによって欧州12か国で分散開催される予定となっています。
今回の「UEFA EURO 2020」で導入される仮想チケットは、仮想通貨ウォレット企業である「AlphaWallet(アルファウォレット)」が欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)と協力して導入するものであり、合計20,000枚以上のチケットがイーサリアムブロックチェーン上で発行される予定だと伝えられています。
欧州サッカー連盟(UEFA)は、2018年5月に「ブロックチェーン技術を用いた発券システム」をフランスのリヨンで行われた「UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント」で導入し、大きな問題もなく成功させたことを発表しているため、今回導入されるチケットも問題なく稼働すると期待されます。
イベントチケットは「ブロックチェーン大量採用」の出発点
ブロックチェーンベースのチケットは「チケットの偽造」を防止することができるだけでなく、スマートコントラクトを用いて「購入・保管・販売・追跡」を効率的に行うことも可能にするため、安全性や利便性が大幅に向上し、従来のチケットで問題となっていた様々な問題を解決することができると期待されています。
AlphaWalletのCEOであるVictor Zhang氏は『イベントチケットへのブロックチェーン技術活用は、ブロックチェーン技術大規模導入に最適な出発点となる』と語っており、ブロックチェーン技術のことを知らない非常に多くの人々にこの技術の素晴らしさを伝えるチャンスになると語っています。
イベントチケットはブロックチェーン技術の大規模な導入に最適な出発点です。この業界では「イベントオーガナイザー・公式/非公式の再販業者・エンドユーザー・アーティスト」などといった全ての利害関係者が"チケットのトークン化"によって即座に利益を得ることができます。
例えば「UEFA EURO 2020」では、20,000人以上の新規ユーザーがブロックチェーン技術を知らずにブロックチェーンベースのチケットを体験することになります。チケットは既にブロックチェーン上でトークン化され、保護されています。
同氏は具体的に「2019年だけでも世界中のイベントで9億4,000万人以上の人々がデジタルチケットを使用していたこと」を挙げており、もしも世界中で発行されているそれらのデジタルチケットのうち50%がブロックチェーンでトークン化された場合には、その数は世界中のブロックチェーンウォレット利用者数である約4,200万を超えることになると説明しています。
ブロックチェーン技術を活用したチケットは実際に世界中で導入され始めており、今年11月にはオランダサッカー協会(KNVB)も「オランダvsエストニア欧州選手権予選試合」でブロックチェーンチケットを導入しているため、今後はこのようなチケットが一般化していく可能性も高いと予想されます。
(参照元:The Cryptonomist)
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