大手ファッションブランド「H&M」が運営している高級姉妹ブランド「COS(コス)」が、ヴィチェーン(VeChain)のブロックチェーン技術を用いて自社商品のサプライチェーン情報を公開していることが明らかになりました。
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ハイエンドブランド「COS」で技術活用
ヴィチェーン(VeChain)のCEOであるSunny Lu(サニー・ルー)氏は、以前実施されたコミュニティからの質問に答える企画「Ask Me Anything(AMA)」の中で『以前提携したファストファッションブランドと新しいプロジェクトに取り組んでいる』ということを明らかにしていました。
同氏はこのファッションブランドがどのブランドなのかを明らかにしていませんでしたが、VeChainは2018年時点でH&Mの自社ブランドである「Arket(アーケット)」と協力してサプライチェーン管理に取り組んでいたため、コミュニティの間ではこのブランドが「H&M」なのではないかと推測されていました。
H&Mからの公式発表は行われていないものの、その後中国メディアである「Uncle Cat」が調査した結果、このファッションブランドがH&Mのハイエンドブランドである「COS(コス)」であることが判明したと報告されています。
QRコード形式で「生産プロセス」を公開
「Uncle Cat」の情報によると、中国で販売されている一部のCOSブランド商品には既にVeChainの「MyStory」タグが付けられていると報告されています。これは商品の製造工程を確認することができるタグであり、消費者はタグにプリントされているQRコードをスマートフォンでスキャンすることによって対象商品の生産プロセスを確認することができるようになっています。
なお、表示された説明文は「英語・韓国語・中国語」に変換することもできるようになっているとも伝えられています。現時点で全てのCOSブランドにタグが付属している訳ではないものの、「MyStory」タグで情報を確認できる商品の数は4,000以上にのぼると報告されています。
QRコードをスキャンすることによって商品の起源を確認できるサービスは、既に一部の食品メーカーなどで採用されていますが、今後は衣料品などを含めたその他の製品でも同様の仕組みが採用されていくことになると期待されます。