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暗号資産取引所「DeCurret(ディーカレット)」とは?基本情報・特徴・メリットなどを解説


暗号資産取引所「DeCurret(ディーカレット)」の基本情報やサービスの概要、取り扱う仮想通貨・特徴・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。

(2022年9月追記)ディーカレットのサービスは「WhaleFin(ホエールフィン)」へと移行しました。

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DeCurret(ディーカレット)とは

DeCurret(ディーカレット)とは、2018年1月に設立された株式会社ディーカレットが運営している日本の暗号資産取引所(関東財務局長 第00015号)です。販売所方式による暗号資産の現物取引サービスを提供しているディーカレットでは、合計6種類の暗号資産を取引することが可能です。

日本国内の様々な大手企業と積極的に協力している同社は、日本国内初となる「暗号資産を用いた電子マネーのチャージサービス」も提供しており、暗号資産分野だけでなく”デジタル通貨”に関する広い分野で積極的に共同研究や勉強会などを実施しています。

国内でサービスを提供している暗号資産取引所の多くが「仮想通貨」をメインとした取り組みを進めているのに対して、ディーカレットは国内の大手企業と協力しながら「暗号資産・デジタル通貨・電子マネー」などといった幅広い分野での取り組みを進めているため、今後の新しい取り組みやサービス展開にも注目できる取引所となっています。

取り扱う仮想通貨

DeCurret(ディーカレット)が取り扱っている仮想通貨は2021年9月時点では以下の7種類となっています。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
エックスアールピー(XRP/XRP)
ライトコイン(Litecoin/LTC)
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
オントロジー(Ontology/ONT)
クアンタム(Qtum/QTUM)

サービスの種類・概要

現物取引(販売所形式)

現物取引(販売所形式)では、ディーカレットが取り扱っている5種類の暗号資産を「日本円(JPY)」や「ビットコイン(BTC)」と取引することができます。またビットコイン以外のアルトコインではBTCとの取引ペアも提供されているため、合計9種類の取引ペアで暗号資産を取引することが可能です。

暗号資産現物取引サービスの取引手数料は”無料”となっていますが、実際に取引を行う場合にはユーザーに提示される購入レートと売却レートとの差である「スプレッド」をユーザーが負担することになります。

実際に取引を行う場合には、取引したい暗号資産で「買う」または「売る」を選択して、注文方法を選択後、取引したい数量・価格を入力して「確認」ボタンをクリックするだけとなっているため、暗号資産取引が初めての方でも比較的簡単に利用できる仕組みとなっています。

注文方法は「シンプル注文・成行注文・指値注文・逆指値注文」の4種類から選択することができるようになっており、APIを利用すれば「暗号資産の自動売買」だけでなく「リアルタイムレート・チャート・注文履歴・約定履歴などの照会」もできるようになっています。

現物取引(取引所形式)

現物取引(取引所形式)では、ディーカレットが取り扱っている5種類の暗号資産をユーザー間で取引することができます。販売所サービスは「ユーザーとディーカレット」が取引を行うサービスとなっていますが、取引所サービスは「ユーザーとユーザー」が取引を行うサービスとなっています。

また、取引所サービスのMaker手数料では手数料を受け取ることができる”マイナス手数料”が採用されているため、指値注文が約定した際には0.03%の手数料を受け取ることが可能です。取引所サービスの概要は以下の通りです。

【取扱銘柄】
6銘柄:BTC/JPY、ETH/JPY、ETH/BTC、XRP/JPY、ONT/JPY、QTUM/JPY

【手数料】
Taker/Maker制度を導入。Maker注文約定時には「0.03%」手数料を受け取ることが可能。

【オープンな情報】
取引所ではユーザーの注文・約定状況が表示されるため、売買の履歴などから投資家の需要を予測して取引することが可能。

【洗練されたUIと多機能チャートツール】
海外取引所のような高いユーザビリティを目指した独自のブラウザ向けUI。スマートフォンブラウザにも対応しているため、いつでも外出先でも手軽に取引することができます。また、チャートは金融トレーダーに人気の「TradingView」が採用されており、テクニカル分析も利用することができます。

【便利なAPI】
APIでは「売買」だけでなく「リアルタイムレート・チャート・注文履歴・約定履歴などの照会」も可能。手軽に自動売買を開始できるサンプルコードもGitHub上で公開されており、サンプルコードは随時拡充していくと説明されています。

電子マネーチャージ

電子マネーチャージのサービスでは、自分がディーカレットで保有している暗号資産を用いて、日本国内で広く利用されている「au PAY、楽天Edy、nanaco」などの電子マネーにチャージすることができます。

このサービスはメンテナンス時間を除いて365日年中無休で提供されているため、ディーカレットの登録を完了している方であればいつでも気軽に利用することができるようになっています。

なお、各電子マネーは最低1,000円からチャージすることができ、1回のチャージ額が3,000円以上の場合は手数料無料でチャージすることができるようになっています。1回のチャージ額が3,000円未満の場合には110円相当の手数料がかかります。

>>「電子マネーチャージ」の詳細はこちら

自動積立サービス

自動積立サービスは、積立金額を指定することによって、指定した金額相当の暗号資産を毎日・毎週・毎月の好きな頻度で自動購入することができるサービスです。積立金額は500円~1,000万円の範囲内で1円単位で指定することができるようになっており、積立手数料は無料、積立はディーカレットが提供している販売所サービスの購入レート価格に基づいて実行されることになっています。

自動積立サービスの対象銘柄は「BTC・ETH・XRP」の3銘柄となっており、「ディーカレットの販売所」にログインして、「自動積立」を選択、金額を入力して「確認」ボタンをクリックすることによって利用できるようになっています。

【対応銘柄】
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・リップル(Ripple/XRP)

【積立頻度/積立日】
・毎日/毎営業日
・毎週/毎週月曜日
・毎月/毎月1日

【取引方法】
PCウェブサイト

【積立可能金額】
500円~1,000万円

>>「自動積立サービス」の詳細はこちら

各種手数料

現物取引(販売所)手数料

現物取引(販売所)の取引手数料は「無料」となっています。ただし、実際に取引を行う場合にはユーザーに提示される購入レートと売却レートとの差である「スプレッド」をユーザーが負担することになります。

現物取引(取引所)手数料

現物取引(取引所)では「Taker/Maker手数料制」が採用されています。気配値(板)に提示されている指値注文の売買が成立した際に、その指値注文を出した取引者を「Maker」と言い、その相手方となる注文を発注した取引者を「Taker」と呼びます。

銘柄 Taker手数料 Maker手数料
BTC/JPY 0.23% -0.03%
ETH/JPY 0.23% -0.03%
XRP/JPY 0.23% -0.03%
ETH/BTC 0.23% -0.03%
ONT/BTC 0.23% -0.03%
QTUM/BTC 0.23% -0.03%

電子マネーチャージ取引手数料

1回あたりのチャージ額 手数料
3,000円以上 無料
3,000円未満 110円相当額(税込)

入出金手数料

通常入金 無料
クイック入金(ペイジー入金) 無料
クイック入金(コンビニ入金) 無料
出金 275円(税込)/回

暗号資産送付手数料

暗号資産 送付手数料
BTC 0.0004BTC
ETH 0.0063ETH
XRP 0.01XRP
BCH 0.0002BCH
LTC 0.001LTC
ONT 送付・受取機能は準備中
QTUM 送付・受取機能は準備中

※2021年9月時点

DeCurret(ディーカレット)のメリット

シンプルで初心者にも分かりやすい

DeCurret(ディーカレット)の暗号資産現物取引サービスは、比較的シンプルで分かりやすい設計となっているため、暗号資産投資初心者の方に利用しやすいサービスとなっています。

また、同社が提供している「暗号資産の現物取引」や「電子マネーチャージ」などのサービスは、スマートフォンアプリでも利用することができるため、パソコンが使用できない環境でも手軽に暗号資産を取引することが可能です。

インジケーターの表示も可能

DeCurret(ディーカレット)の暗号資産現物取引サービスをパソコンで利用する場合には、移動平均線やボリンジャーバンドなどといった様々なインジケーターを表示させることも可能です。

普段から利用するインジケーターの設定はテンプレートとして保存することもできるため、初心者の方だけでなく高度なツールを利用して取引したいトレーダーの方にも魅力的なプラットフォームとなっています。

暗号資産で電子マネーチャージが可能

DeCurret(ディーカレット)では、暗号資産を用いて「au PAY、楽天Edy、nanaco」などの電子マネーにチャージすることができます。このサービスは同社が正式にサービスを開始する以前から注目されていた”ディーカレットの大きな特徴”の一つであり、他社サービスではみられない利点の一つとなっています。

国内大手企業とも積極的に協力

DeCurret(ディーカレット)は日本国内の様々な大手企業から支援を受けており、それらの企業との共同研究や勉強会などにも積極的に取り組んでいるため、今後新たなサービス展開にも期待が高まります。

ディーカレットはビットコインなどの暗号資産だけでなく「デジタル通貨」という広い範囲で事業に取り組んでいるため、今後はキャッシュレス化が進む日本において、暗号資産・デジタル通貨・電子マネーなどといった”新しいお金”のサービスを繋ぐ重要な役割を担っていくことになると予想されます。

DeCurret(ディーカレット)のデメリット

取引可能な暗号資産がやや少ない

日本国内の暗号資産取引所では2020年に入ってから新しい暗号資産の上場発表が続いていますが、ディーカレットはその他の暗号資産取引所に比べると、取引可能な暗号資産の数が少ないと言うのが現状です。

既に広く知られている主要な暗号資産はディーカレットでも取引することができますが、最近日本で取り扱いが開始されたその他の暗号資産を取引したい場合には他の暗号資産取引所を利用する必要があります。

>>「DeCurret」の公式サイトはこちら