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ドイツ政府「ブロックチェーン用いたデジタル証券」を合法化


ドイツ連邦財務省(BMF)は2020年12月16日に「ブロックチェーン技術を活用した”デジタル証券”の導入」に関する法案が連邦内閣によって承認されたことを発表しました。この法案が可決されたことによって、ドイツでは「紙の証券」に加えて「デジタル証券」も法的に認められることになりました。

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「ブロックチェーン基盤のデジタル証券」を正式に認可

ドイツ連邦財務省(BMF)は2020年12月16日に、連邦財務省と連邦司法消費者保護省が共同で提示した「ブロックチェーン技術を活用した”デジタル証券”の導入」に関する法案が連邦内閣によって承認されたことを発表しました。

従来のドイツの法律では「紙の証券」のみが法的に認められていましたが、今回の法案が可決されたことによってブロックチェーン技術を用いて発行される「デジタル証券(セキュリティトークン)」が正式に認められることとなりました。

メルケル内閣で連邦副首相・財務大臣を務めているOlaf Scholz(オラフ・ショルツ)氏は、公式発表の中で『デジタル証券を採用すればコストと管理負担を軽減することができる』と説明しており、『この法案はドイツの資本市場に重要なデジタルイノベーションをもたらすものだ』とコメントしています。

またChristine Lambrecht(クリスティン・ラムブレヒト)法務大臣は、ブロックチェーン技術の登場によって金融市場のデジタル化が加速していることを説明した上で『今回の内閣の決定はドイツの金融分野におけるブロックチェーン技術の革新的な可能性を大幅に拡大する』とコメントしています。

【連邦副首相・財務大臣:オラフ・ショルツ氏】
デジタル証券はドイツの金融分野のデジタル化を推進しています。ノスタルジックな理由から「紙の証明書」を大切に想う方もいるかもしれませんが、将来的にはデジタル化が進んでいくことになるでしょう。デジタル証券はコストと証券管理業務の負担を軽減します。この法案はドイツの資本市場に重要なデジタルイノベーションをもたらします。

【法務大臣:クリスティン・ラムブレヒト氏】
金融市場のデジタル化はすでにかなり進んでおり、ブロックチェーンなどの技術によってデジタル化の動きはさらに加速しています。今回の内閣の決定は、ドイツの金融分野におけるブロックチェーン技術の革新的な可能性を大幅に拡大すると同時に、技術革新によって絶え間なく変化する分野でブロックチェーン技術の法的有用性をもたらします。

ドイツはセキュリティトークン(デジタル証券)関連の取り組みが積極的に進められていることでも知られており、同国第2位の証券取引所である「ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル取引所(BSDEX)」などもセキュリティトークンの取り扱いを計画していると報告されているため、今後はドイツでデジタル証券関連の事業がさらに活発化していくことになると予想されます。

>>「ドイツ連邦財務省」の公式発表はこちら