ネム(NEM/XEM)は2021年5月31日に、スイス証券取引所に上場している世界的な製薬・ヘルスケア企業「Roche(ロシュ)」が、シンボル(Symbol/XYM)を基盤として構築されたヘルスケア分野特化型のブロックチェーンネットワーク「dHealth Network」にスーパーノードとして参加したことを発表しました。
※dHealth NetworkはSymbolの技術を元にして開発された別のブロックチェーンであり、仮想通貨XYMは使用されていません。Symbolの技術が元になっているためウォレットなどはSymbolのウォレットと似た設計となっていますが、dHealth NetworkはSymbolのクローンであり、基軸通貨としては「デジタルヘルスポイント(Digital Health Point/DHP)」が発行されています。
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Roche(ロシュ)「dHealth Network」に参加
ネム(NEM/XEM)は2021年5月31日に、スイス証券取引所に上場している世界的な製薬・ヘルスケア企業「Roche(ロシュ)」が、シンボル(Symbol/XYM)を基盤として構築されたヘルスケア分野に特化したブロックチェーンネットワーク「dHealth Network」にスーパーノードとして参加したことを発表しました。
Roche(ロシュ)は、1896年に設立された、スイスのバーゼルに本拠を置く世界的な製薬・ヘルスケア企業であり「ビタミン剤の生産」や、インフルエンザウイルスに効く抗ウイルス薬「タミフルの販売」などで知られる大手企業であり、2019年の世界の製薬企業のランキングでは第2位にランクされているため、今回の発表には注目が集まっています。
シンボル基盤の「dHealth Network」とは
「dHealth Network」は2021年3月29日にローンチされたヘルスケア分野に特化したブロックチェーンネットワークであり、研究のための患者登録・健康診断書の発行・投薬追跡などといった医療分野のデータ管理・共有に活用されています。
なお「dHealth Network」はスイス金融市場監督庁(FINMA)の規制に準拠したユーティリティ・支払いトークンである「デジタルヘルスポイント(Digital Health Point/DHP)」をネットワークのネイティブ通貨として発行しています。
このネットワークは元々『医療記録を安全で、透明性があり、改ざん不可能な形で共有できるようにすること』を目指しているスイスの非営利団体「dHealth Foundation」のビジョンに賛同した参加者だけで運営されていましたが、その後は徐々に参加者を増やしながらネットワークの分散化が進められており、今回参加が発表された「Roche(ロシュ)」も、このブロックチェーンネットワークを支えるスーパーノードの1つを運用していると報告されています。
dHealth Networkは公式発表の中で「dHealth Network」や「スーパーノード立ち上げの利点」などについて次のように説明しています。
dHealth Networkは、保険会社・医療提供者・研究者・患者・健康な個人などといった全ての医療関係者に利用機会を提供しています。dHealthが提供する「暗号化された識別子・データアクセスソリューション・デジタル通貨決済」などのソリューションを活用することによって、ヘルスケアエコシステムを改善することができます。
dHealth Networkでスーパーノードを立ち上げることによって、参加企業はスケーラブルなブロックチェーンアプリケーションを迅速に構築し、安全なP2Pの価値移転を含むデジタル通貨対応エコシステムのアプローチを追求することができます。
より多くのパートナーがスーパーノードに参加することによって、ネットワークはますます安定し、分散化されます。パブリックブロックチェーンの基本的な側面は、全てのネットワークパートナーが独自のプロジェクトを追求しながら、コミュニティの利益を調整できることです。従って、ヘルスケア分野のイノベーションに関心のある全てのパートナーは「dHealth Network」に参加することを歓迎しています。
>>「dHealth Network」の公式発表はこちら
>>「dHealth Network」の公式サイトはこちら
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