セーシェル共和国に拠点を構える暗号資産取引所「Bilaxy」は2021年8月30日に、同取引所のホットウォレットがハッキングされ、約295種類のERC20トークンが流出したことを発表しました。ここ最近では仮想通貨取引所のハッキング被害が増加してきているため、取引所で仮想通貨を保有している方などは注意が必要です。
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警察・関係者などに連絡して現在も調査中
セーシェル共和国に拠点を構える暗号資産取引所「Bilaxy」は2021年8月30日に、同取引所のホットウォレット(インターネットに接続されているウォレット)がハッキングされ、約295種類のERC20トークンが流出したことを発表しました。
公式発表によると、同社のERC20ホットウォレット(0xCCE8D59AFFdd93be338FC77FA0A298C2CB65Da59)は日本時間2021年8月29日午前3時00分〜午前4時00分までの間にハッキングを受けたとのことで、盗まれたETC20トークンは「0xA14d5DA3C6BF2D9304FE6D4BC6942395b4dE048b」というアドレスのウォレットに送金されたと報告されています。
BilaxyのERC20ホットウォレットがハッキングされた事件について
同社のホットウォレットがハッキングされ、約295種類のERC20トークンがハッカーによって「0xA14d5DA3C6BF2D9304FE6D4BC6942395b4dE048b」というアドレスに送金されました。詳細は以下の公式テレグラムチャンネルをご確認ください。
ハッキング発覚後は「Bilaxy」のウェブサイトを一時停止して、取引所のホットウォレットに残されていた何百種類ものトークンをコールドウォレット(インターネットに接続されていないウォレット)へと移動させたとのことで「影響を受けた全てのトークンの関係者、セキュリティ監査機関、Coinmarketcap・Congecko・etherscan、地元警察」などにも連絡を行い、盗まれた資産の追跡を開始していると説明されています。
「Bilaxy」は今回のハッキングで大きな損失を被ったと説明していますが、コールドウォレットに移動された資産に関しては今後さらに流出する心配はないとも説明が行われています。
サービス再開までにはしばらく時間がかかると予想されており、ハッキング事件に関する最新情報などは公式ツイートでも説明されている「Bilaxyの公式テレグラムチャンネル」などで随時報告していくと説明されています。
仮想通貨業界では数年前から仮想通貨価格が高騰しているタイミングで「ハッキング」や「詐欺」などが増加する傾向がありますが、ここ最近でも取引所のハッキング事件が増加してきており、今月19日には「Liquid by QUOINE(リキッドバイコイン)」からもハッキングの被害が報告されているため、取引所などで仮想通貨を保管している方は注意する必要があります。