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NEM&Symbol:新体制構築などに向けたハードフォーク「Harlock・Cyprus」を発表


ネム(NEM/XEM)とシンボル(Symbol/XYM)は2021年11月5日に「Harlock(ハーロック)」と「Cyprus(キプロス)」と呼ばれるハードフォークを実施する計画を発表しました。このハードフォークが完了した場合には、これまで管理されていたNEMやSymbolのコア資金が全てバーン(焼却)された後に、新たに発行される資金がマルチシグアカウントで管理されることになる他、「Symbolシンジケート・リンガフランカ・不死鳥財団」という3つの組織による新体制が構築されることになると報告されています。

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NEM・Symbolのハードフォーク実施を発表

ネム(NEM/XEM)シンボル(Symbol/XYM)は2021年11月5日に「Harlock(ハーロック)」と「Cyprus(キプロス)」と呼ばれるハードフォークを実施する計画を発表しました。Harlockのハードフォークによって、ノードは「NEMをSymbol専用サブチェーンとして統合すること」についての支持を表明することができるようになると説明されています。


本日、私たちはNEMのハードフォーク「Harlock」を発表します。これによってノードはNEMがSymbolのサブチェーンになることに対する支持を表明できるようになります。


本日、私たちはSymbolのハードフォーク「Cyprus」を発表します。これによって、7月に発表された新しいプロジェクトの方向性への支持をノードが明示的に表明できるようになります。

NEMのハーロック・ハードフォークについて

NEMのハードフォーク「Harlock(ハーロック)」は『NEMをSymbol専用サブチェーンとして統合することへの支持をユーザーが明示的に表明できるようにすること』を目的としているとのことで、ユーザーは自身のNEMのノードを新しいバージョン「v0.6.98」にアップデートするだけで簡単に支持を表明することができると報告されています。

ハーロック・ハードフォークの期間は14日間で、ブロック高3,464,800(2021年11月18日〜19日頃)で実行されると報告されています。なお、このハードフォークは3分の2以上の支持が得られた場合に実施されることになると報告されています。

Symbolのキプロス・ハードフォークについて

Symbolのハードフォーク「Cyprus(キプロス)」は『Symbolの当初の立ち上げ時のコマンドとは大きく異なる、この新しいヴィジョンと分散型の未来への同意、そしてコアチームへのシグナルを意図している』と説明されており、ユーザーは自身のSymbolのノードを新しいバージョン「v1.0.3.0」にアップデートするだけで簡単に支持を表明することができると報告されています。

キプロス・ハードフォークの期間は7日間で、ブロック高689,761(2021年11月11日〜12日頃)で実行されると報告されています。

ハードフォーク成功後の資金管理などについて

ハードフォークが成功した場合には、これまで管理されていたNEMやSymbolのコア資金が全てバーン(焼却)され、新たに発行される資金がマルチシグアカウントで管理されることになるとのことで、このマルチシグアカウントには「Valkyrie社の4人の連帯保証人」と「Symbolの3人のコア開発者」が参加すると報告されています。

Valkyrie(ヴァルキリー)は5億ドル以上の運用資産残高を持つ米国の投資会社であり、最近では「米国で2例目のビットコインETFをローンチしたこと」なども大々的に報じられています。

ハードフォークが成功した場合は、Valkyrie社がNEMとSymbolのアセットマネージャーとして参加することになるとのことで、その役割の一環として「米国の仮想通貨規制の波を乗り越えるための支援、欧米でカストディアンや取引所での採用を拡大するための支援、流動性提供・会計・監査・コンプライアンス管理」なども行うことになるとも説明されています。

ハードフォーク完了後の新体制について

また、ハーロックとキプロスのハードフォークが無事に完了した場合は「Symbolシンジケート・リンガフランカ・不死鳥財団」という3つの組織による新体制が構築されることになるとも報告されており、各組織については以下のように説明されています。

The Symbol Syndicate(シンボル・シンジケート)

Symbol、サブチェーン、およびその関連技術の研究開発を目的とした”501c3″(内国歳入庁から税法上の認証を得て、非営利法人として寄付行為に対する税制上の優遇措置が認められている団体)を米国デラウェア州で設立する予定。弁護士には、Stellarなどの他のチェーンと協力してきた大手非営利団体「Adler & Colvin」を、税理士には北米での規制の形成に貢献してきた2つの大手デジタルアセット事務所である「Cohen & Company」と「Armanino」を選出。The Symbol Syndicateが”501c3″の資格を取得すれば、米国を拠点とする数少ない暗号通貨NGOの一つとなる。

Lingua Franca(リンガフランカ)

バミューダに拠点を置く事業体を立ち上げ、暗号通貨取引所、マーケットメーカー、流動性プロバイダーとの連携に注力する予定。この事業体はクアドラティック・ファンディング・プラットフォームとマッチングプールの運営にも責任を持つ。クアドラティック・ファンディングは新しいタイプの民主的資金調達モデルで、イーサリアムのエコシステム全体で大きな成功を収めており、私たちはこれをSymbolとNEMにも導入して、コミュニティ主導の資金調達を行うことを強く望んでいる。

The Fuschicho Foundation(不死鳥財団)

Symbolシンジケートと並んでスイスに不死鳥財団を設立する予定。この財団は他のプロトコルの財団と同じような形で運営することを目的としており、当初はNEMとSymbol両方のジェネシスブロック資金の保管と、あらゆる投票ノードやテストネットのインフラの運営を行う。最終的には、NEMとSymbolのエコシステム以外から、外部の視点や専門的な知識を提供してくれる人を理事として迎えたいと考えている。

なお「Harlock(ハーロック)」や「Cyprus(キプロス)」の詳細などは以下のリンク先ページで確認することができます。
>>「ハードフォークの詳細」はこちら