シンガポール大手銀行「華僑銀行」暗号資産取引所の設立を検討
東南アジアで2番目に大きいシンガポールの大手銀行「オーバーシー・チャイニーズ銀行(華僑銀行/OCBC)」が『暗号資産取引所を設立するかどうか』について検討していることが「Bloomberg」の報道で明らかになりました。
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「検討しているが焦るつもりはない」とも説明
東南アジアで2番目に大きいシンガポールの大手銀行「オーバーシー・チャイニーズ銀行(華僑銀行/OCBC)」が『暗号資産取引所を設立するかどうか』について検討していることが「Bloomberg」の報道で明らかになりました。
「Bloomberg」の報道によると、華僑銀行のCEOであるHelen Wong氏はBloombergのインタビューで『競合他社が行なっているような仮想通貨関連サービスの提供を検討しているか?』という質問を受けた際に『私たちは現在それについて検討しており、銀行内でいくつかの作業が行われる』と語ったと報じられています。
Helen Wong氏は「仮想通貨の技術は効率性を高める可能性があるため、研究する価値がある」と述べているものの、『人気があるからと言って急いで参入することはない』とも述べており、「顧客の需要に答えるために仮想通貨サービスの提供を検討しているが、仮想通貨投資についてしっかりと認識した上で安全な方法で提供したいと考えている」ということを説明しています。
同氏は「暗号資産の匿名性を利用した取引の安全性」などに懸念があることも語っており、暗号資産が法定通貨ではないことから「暗号通貨」ではなく「暗号資産」という言葉を使うことを好んでいるとも報告されています。
シンガポールに本拠地を構える華僑銀行は、シンガポール最大の商業銀行「DBS銀行」に次ぐ東南アジアで2番目に大きい大手銀行として知られていますが、DBS銀行は昨年12月に機関投資家向けの暗号資産取引所「DBS Digital Exchange(DBSデジタル取引所)」のローンチを発表しているため、華僑銀行がDBS銀行に続いて仮想通貨関連サービスの提供を開始した場合には、同様の動きが加速してシンガポールで仮想通貨取引がさらに活発化する可能性があると期待されています。