シンガポール第3位の大手銀行「暗号資産カストディソリューション」開発か
シンガポールで3番目に大きいとされる大手銀行「ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(United Overseas Bank/UOB)」が、暗号資産(仮想通貨)のカストディに関連するソリューション開発を検討している可能性があることが明らかになりました。
こちらから読む:マレーシア向け取引所"Huobi Labuan"公開「暗号資産」関連ニュース
「暗号化技術関連の専門家」を募集
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(United Overseas Bank/UOB)はシンガポールに本社を構えながら東南アジア全域で活動している大手銀行であり、2019年度の管理資産総額は4,000億ドルを超えると伝えられています。
United Overseas Bankは「暗号資産関連サービスの提供」について公式発表は行っていないものの、同銀行の求人ページには暗号秘密鍵を安全に管理するための「VP-クリプトセキュリティ管理者」を募集していることが記されているため、仮想通貨業界では『ユナイテッド・オーバーシーズ銀行は暗号資産のカストディソリューション構築を検討している可能性がある』と予想されています。
募集されている人材の具体的な役割としては「暗号化キーの管理・維持、一元化されたキー管理ソリューションのセットアップ・維持、ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)の管理」などといった様々な項目が挙げられており、「ハードウェアセキュリティモジュール、暗号基準、暗号化キーの生成・管理、決済ネットワークの基準、トークン化」などに関する明確な理解と経験を有している必要があるとされています。
この求人ページでは「ビットコイン」や「仮想通貨」などといったワードが使用されている訳ではないため、単に"銀行システムの暗号化ソリューション"に関する求人募集である可能性もありますが、最近では大手銀行や金融機関が仮想通貨市場に参入する事例も増えてきているため、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行が仮想通貨のカストディソリューション構築を検討している可能性もあると予想されています。
シンガポールでは今年10月末に、"シンガポール最大の商業銀行"として知られる「DBS銀行」が暗号資産取引所「DBS Digital Exchange(DBSデジタル取引所)」の設立を計画していることなども明らかにされていたため、これらの大手銀行が仮想通貨関連サービスの提供を開始すると仮想通貨市場がより活発化する可能性があると期待されています。