Ripple社の製品担当上級副社長であるAsheesh Birla氏は、同社が提供する国際送金ソリューションである「xRapid」を使用した実証実験の集計結果を5月10日に発表しました。
重要な役割を担うxRapid
Ripple社はここ数ヶ月間で、xRapidを扱う多くの企業とパートナーシップを結んでいます。
xRapidは、仮想通貨リップル(XRP)をブリッジ通貨として使用し、リップルのブロックチェーンを介して瞬時に国際送金を行います。国際送金におけるスピードやコストを大幅に削減することが期待されているxRapidは『価値のあるインターネット』を実現するための重要な役割を担っています。
今回行われた実証実験の集計結果には、xRapidの圧倒的な機能効率が現れています。
実験結果が示す圧倒的な送金速度
米国とメキシコでの国際送金の場合では、他の外国為替取引業者と比較して40%〜70%のコスト削減を達成しており、送金にかかった時間は平均2分となっています。
これまでに利用されていた一般的な国際送金の方法では、送金を完了するまでに平均で2〜3日もの時間がかかっていたことと比べると、xRapidが圧倒的な送金速度を実現していることがわかります。
2つの異なる金融機関の間で行われる取引には数分ほどの時間がかかる結果となっていますが、実際にXRP元帳に関わった時間は数秒であり、取引にかかった時間の大部分は元の通貨をXRPに変換し中間の取引所を移動する処理などに費やされているとのことです。
xRapidを使った国際送金の流れ
xRapidを使った国際送金は次のような流れで行われます。
はじめに金融機関が送金元と目的地の両方の仮想通貨取引所に直接接続します。
送金元の通貨は、国際送金に必要な流動性を提供するXRPに交換されたのち、仮想通貨取引所で目的地の通貨に秒単位で変換されます。この取引が行われると資金は支払いのために目的国の地方のルートに送られます。
この取引はエンドツーエンド(E2E)で追跡されるため、これまで以上に安価で高速な国際送金が可能となります。
価値のあるインターネットの実現
Birla氏は今回の結果がRipple社が掲げる『Value of Internet(価値のあるインターネット)』に沿ったものであると述べています。
これは価値あるインターネットのビジョンの実現です。
世界経済全体に、送金に頼る家族から、新しい国の市場に拡大しようとする企業に、新しい流動的な資金移動を可能にします。世界経済の可能性は無限にあり、価値のあるのインターネットがその可能性を十分に発揮できることを嬉しく思います。
リップルが提供するその他のサービスと解説はこちら
リップルが今後の主流に?
Ripple社のストラテジック・アカウント責任者を務めているマーカス・トリーシャー氏は先月、国際送金システムであるSWIFTとRippleの今後について「リップル社とSWIFTの戦いには2つの結果しかない」と語り、明確な意見を述べています。
(引用:ripple.com)