FlareのFTSOに「Google Cloud」が参加
Flare Network(FLR)は2024年1月15日に、Flareネットワークを支えるFlare Time Series Oracle(FTSO)として「Google Cloud」が参加したことを発表しました。
Flare Time Series Oracle(FTSO)とは、Flareネットワークのバリデータとして機能する組織のことであり、Flareブロックチェーンにおける新しいブロックの検証を担当、仮想通貨FLR保有者はFTSOへの委任作業を行うことによってFTSO報酬を獲得することができます。
FTSOへの委任作業は「Flare Portal」や「Bifrost Wallet」を通じて行うことが可能で、保有するFLRをWFLRに変換して、好きなFTSOに委任することで「FTSO委任報酬」と「FlareDrop分配金」を受け取ることが可能です(FlareDrop分配金は2026年1月30日まで配布)。
現在はFTSO選択画面に「Google Cloud」が追加されているため、希望する場合にはGoogle Cloudに委任することもできます。
こちらの記事もあわせてどうぞ
資金面・技術面でも協力
今回の発表では、Google CloudがFlareのインフラストラクチャー・プロバイダーとして参加したことも発表されています。
Flareはインフラストラクチャー・プロバイダーの役割について「Flareと他チェーン上の分散型アプリケーション(DApps)に、価格や時系列データ・ブロックチェーンのイベントや状態データ・Web2 APIデータなどの分散型データへの高品質なアクセスを提供するというFlareのミッションにとって非常に重要である」と説明しています。
また、FlareはGoogle Cloudのスタートアップ支援プログラムである「Google for Startups Cloud Program」にも参加したため、Flareを利用する開発者はGoogle Cloudやパートナーからの資金的・技術的サポートを受けることができるようになったとも報告されています。
Flareの共同設立者兼CEOであるヒューゴ・フィリオン氏と、Google CloudのWeb3担当責任者であるジェームス・トロマンズ氏は、今回の参加について次のようにコメントしています。
【Flare:ヒューゴ・フィリオン氏】
データのためのブロックチェーンとして、Google CloudがFlareに貢献するインフラプロバイダーの既存の分散型ネットワークに加わることをうれしく思います。私たちが協力することで、分散型データを中核に据えた、より強固な分散型スマートコントラクト・プラットフォームを提供することができるでしょう。ブロックチェーン分野における既存のユーティリティの多くは、分散型計算と外部データとの結びつきから来ていますが、既存のオラクル・システムは、分散化しにくく、使用コストが高く、スケーリングが困難で、レイテンシが大きいという重大な欠点に悩まされています。
Flareは分散型データ取得に最適化された唯一のスマートコントラクトプラットフォームであり、Flareのオラクルはネットワークの構造に組み込まれているため 金融投機を超えた、より関連性の高い新しいユースケースを構築するために開発者が必要なすべてのデータを提供することができます。
【Google Cloud:ジェームス・トロマンズ氏】
関連性の高いブロックチェーンのユースケースを増やし、技術をよりグローバルに普及させるためには、スケールの大きなデータアクセスが重要です。Google CloudがFlareネットワークのバリデーターになることで、そのミッションをサポートすることができるでしょう。
発表後にFLR価格は急騰
仮想通貨FLRの価格は先日15日時点で0.017ドル(約2.48円)となっていたものの、今回の発表を受けて価格が0.024ドル(約3.50円)まで急騰、記事執筆時点の価格は「1FLR=0.022ドル(約3.21円)」となっています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
(Flare発表)