Hyperledgerのブロックチェーンプロジェクトに「Alibaba Cloud」など12社が参加

by BITTIMES

ブロックチェーン技術を推進する複数の企業が参加しているコミュニティー「Hyperledger(ハイパーレジャー)」は、Alibaba Cloud(アリババ・クラウド)を含めた合計12の新規メンバーがプロジェクトに参加したことを発表しました。Blockchain関連の特許出願率トップのIBMも参加しているHyperledgerは世界中で影響力を強めています。

こちらから読む:イランは独自の仮想通貨に活用「Hyperledger」関連ニュース

ブロックチェーン技術開発コミュニティー|Hyperledger

Hyperledger-logo

Hyperledger(ハイパーレジャー)は、ブロックチェーン技術の開発を推進するために作成されたオープンソースの共同作業コミュニティーです。

Hyperledgerのプロジェクトには、2018年12月時点で260以上のメンバーが参加していると伝えられています。これらのメンバーはブロックチェーン・フレームワークやツールのコードを開発して維持するために協力しており、金融の分野を超えた様々な分野でのブロックチェーン活用に取り組んでいます。

コミュニティーに参加している組織は、すでに複数の大手企業が活用している実績のあるブロックチェーン・フレームワークやツールを使用して、業界固有のアプリケーションやハードウェアシステムおよびプラットフォーム用の堅牢なブロックチェーンソリューションを構築することができます。

Hyperledgerコミュニティーでは、
・Hyperledger Fabric
・Hyperledger Sawtooth Lake
・Hyperledger Iroha
・Hyperledger Indy
といった様々なフレームワークが提供されており、IBMが主導する「Hyperledger Fabric」などに関しては、ここ最近でも非常に多くの企業での導入事例が報告されています。

Hyperledger

成長を続ける「Hyperledger」プロジェクト

Hyperledger(ハイパーレジャー)に参加する新規メンバーは、スイスの河港都市バーゼルで開催された「Hyperledger Global Forum」の1日目に発表されました。参加が発表されたメンバーは、
・Alibaba Cloud
・BlockDao (Hangzhou) Information Technology
・Citi
・Deutsche Telekom
・Guangzhishu (Beijing) Technology Co.Ltd
・Guangzhou Technology Innovation Space Information Technology Co.Ltd
・KEB Hana Bank
・HealthVerity
・MediConCen
・Techrock (formerly Walimai)
・we.trade
・Xooa.
の12社となっています。

Hyperledgerのコミュニティーは現在世界中に拡大しており、Hyperledgerに関連するブロックチェーン技術はすでに非常に多くの場面で活用されています。今回の新メンバー参加について「Hyperledger」のエグゼクティブディレクターであるBrian Behlendorf(ブライアン・ベーレンドルフ)氏は次のよう語っています。

成長を続けるHyperledgerコミュニティーは、業界や市場にまたがるエンタープライズ向けブロックチェーン技術を構築するためのオープンソース・プロジェクトがますます重要になっていることを示しています。新たに加わったメンバーたちは、分散型台帳技術(DLT)やHyperledgerへの関心を強めており、その影響力を拡大させています。

また、Alibaba Cloudのアプリケーションサービス責任者であるYI Li氏は『Hyperledgerのコミュニティーに参加することを大変嬉しく思う』と語った上で、次のように述べています。

Alibaba Cloudは、世界のトップ3のIaaS(*1)プロバイダーの1つとして、すべてのお客様に最高のサービスを提供するよう努めています。Alibaba CloudのBaaS(*2)は、世界中に有益で信頼できるインフラを提供しています。

私たちは基盤技術に集中しながらより多くのパートナーを招待し、より大きなブロックチェーンのビジネス世界を共同で創造していきたいと考えています。

(*1)Infrastructure as a Service(IaaS):CPU・メモリ・ストレージなどのITインフラをインターネット経由で提供するサービス
(*2)Blockchain as a Service(BaaS):ブロックチェーンがすぐに利用できるようにあらかじめ必要な設定や製品が準備されているバックエンド機能を提供するサービス

Alibabaグループはブロックチェーン関連の特許出願数で世界トップの座を獲得しており、IBMと並んで1位の座を競い合っています。今年の11月に同社は自社で提供するクラウドサービスである「Alibaba Cloud's BaaS」の提供地域をアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどを含めた国際市場に拡大することを発表しています。

またIBMが提供している「Hyperledger Fabric」に基づいたブロックチェーンソリューションも世界中の小売店などで導入が加速しており、その規模を拡大しています。ビットコインイーサリアムなどとは異なる種類のブロックチェーン技術として世界各国の企業で活用されている「Hyperledger」の技術は今後もさらに多くの企業を巻き込んでいくことが予想されます。

仮想通貨ニュース|新着

仮想通貨の税制改正・ETF環境整備は「検討が必要」石破総理の発言に失望の声【追記あり】NEW

仮想通貨の税制改正・ETF環境整備は「検討が必要」石破総理の発言に失望の声【追記あり】

NTTドコモのメタバースでサービス開発「MetaMe SQUAD」提供開始|NFT関連機能もNEW

NTTドコモのメタバースでサービス開発「MetaMe SQUAD」提供開始|NFT関連機能も

2,000億円超えのビットコイン追加購入|マイクロストラテジーの保有量が「400,000 BTC」突破NEW

2,000億円超えのビットコイン追加購入|マイクロストラテジーの保有量が「400,000 BTC」突破

Hyperliquid、分散型デリバティブ取引量で半数近く占める

Hyperliquid、分散型デリバティブ取引量で半数近く占める

総額3,000万円相当分のBTCプレゼントキャンペーン開催:SBI VCトレード × メタプラネット

総額3,000万円相当分のBTCプレゼントキャンペーン開催:SBI VCトレード × メタプラネット

「2025年は団結と進歩の年」カルダノ創設者がコミュニティに協力呼びかけ

「2025年は団結と進歩の年」カルダノ創設者がコミュニティに協力呼びかけ

仮想通貨入門 - 基礎知識

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

仮想通貨を保有するだけで増える「ステーキング対応のおすすめ取引所」税金に関する注意点も

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利最大9%】ソラナ(SOL)をステーキングで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

【年利40%以上】フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法|画像付きで解説

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

シバイヌDEX「ShibaSwap」の使い方|流動性提供の方法などをまとめた解説動画公開

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

各種仮想通貨を「Shibarium基盤BONE」に簡単交換|ガス代補充機能の使い方を解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

‌NFTマーケットプレイス「Magic Eden」とは?機能や使い方などを解説

市場分析・価格予想

アルトコインシーズンついに到来か、複数のデータが近日中の価格上昇を示唆

アルトコインシーズンついに到来か、複数のデータが近日中の価格上昇を示唆

1BTC=740,000ドル「あり得ない数字ではない」パンテラ創業者のビットコイン価格予想

1BTC=740,000ドル「あり得ない数字ではない」パンテラ創業者のビットコイン価格予想

ビットコインはどこまで下がる?買いシグナル・強気サインの報告も=アナリスト予想

ビットコインはどこまで下がる?買いシグナル・強気サインの報告も=アナリスト予想

ワールドコイン(WLD)の将来は明るい?著名アナリストが語る目標価格とサポートライン

ワールドコイン(WLD)の将来は明るい?著名アナリストが語る目標価格とサポートライン

ビットコイン、10万ドル到達は序章に過ぎない?Galaxy CEOが語る上昇理由と今後の値動き

ビットコイン、10万ドル到達は序章に過ぎない?Galaxy CEOが語る上昇理由と今後の値動き

機関投資家の57%が仮想通貨への配分を増やす予定=Sygnumレポート

機関投資家の57%が仮想通貨への配分を増やす予定=Sygnumレポート