上昇続く仮想通貨市場「数十億円規模の送金報告」相次ぐ|今後の目標価格は?
仮想通貨市場全体での大幅な価格高騰に伴い、複数の大口投資家(クジラ)が大量の暗号資産を移動させていることが報告されています。多くの専門家たちは「仮想通貨の冬は終わった」との考えを語っており、今後重要となる価格目標なども語られ始めています。
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仮想通貨市場:順調に回復中
ビットコイン(BTC)の価格は先日4月2日の13時30分頃から大幅に上昇しており、約46万円だったBTC価格は一時的に58万円近くまで急騰しました。その後は52万円近くまで下落したものの、現在は再び上昇し始めており、記事執筆時点では「1BTC=555,000円」近くまで回復しています。
また、その他の仮想通貨も同様に価格上昇が続いており、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)に関しては過去24時間で40%以上の価格上昇を記録しています。
時価総額ランキンTOP10の仮想通貨も引き続き上昇傾向(画像:CoinMarketCap)
このような動きが続いていることなどから、複数の専門家たちは「昨年から続いていた下落相場は終わりに近づいている」との考えを語っており、仮想通貨を大量に保有しているクジラたちも大量の仮想通貨を移動し始めていることが報告されています。
100億円超えの「アルゴリズム注文」も
「Coinness.com」は、日本円換算で約55億円に相当する「10,000BTC」が仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)のウォレットに移動されたことを報告しています。この報道によると、BINANCE側はこの送金は内部転送であると説明したされています。
また、機関投資家向けの仮想通貨投資ファンド「BCBグループ」のCEOであるOliver von Landsberg-Sadie氏は、ビットコイン価格が急騰した際に、
・Coinbase(コインベース)
・Kraken(クラーケン)
・Bitstamp(ビットスタンプ)
などの仮想通貨取引所で総額20,000BTC(約110億円)ほどの「アルゴリズムで管理された注文」が見られたことを報告しています。これらそれぞれの取引所では、同じ時間帯の1時間だけで7,000BTC(約39億円)の取引が行われたと報じられています。
このように先日の価格急騰時には、複数のクジラによる大規模な資金移動が確認されている他、アルゴリズムを利用したBOT取引にも大きな動きが見られているため、多くの専門家たちは仮想通貨市場は「新たな変化の時を迎えた」と考えており、昨年から続いていた「仮想通貨の冬」も終わるとの見方が強まっています。
ビットコイン:次の価格目標は「75万円」
ビットコインの価格回復に伴い、今後の価格予想を語る専門家も増えてきています。
仮想通貨投資ファンド「BKCM」のCEOであるBrian Kelly(ブライアン・ケリー)氏はCNBCの番組に出演した際に、次の目標価格は6,000ドル(約66.8万円)だと語り、6500ドル〜6800ドル(約72万〜75万円)付近までは回復する見込みがあるとの考えを語っています。
また、世界的に有名な独立系国際金融コンサルタント会社である「deVere Group」の創設者Nigel Green(ナイジェル・グリーン)氏も「仮想通貨の冬は終わった」との考えを語り、ビットコインは今後数カ月以内に7000ドル(約77.9万円)に達するとの予想を語っています。
現時点で語られている予想から判断すると、多くの専門家は75万円前後を次の重要ポイントとして見ていることが伺えます。ビットコイン価格の上昇傾向が強まるにつれて、今後はより多くの価格予想が語られていくことになると予想されるため、今後の新たな発言にも注目です。
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