大手オンラインゲーム開発企業「NEXON(ネクソン)」の主要株主でもある韓国の大手投資会社「NXC Corporation(エヌエックスシー・コーポレーション)」が、韓国の大手暗号資産取引所「Bithumb(ビッサム)」の買収に向けた準備を進めていることが地元メディア「毎日経済」の報道で明らかになりました。報道によると、同社は今月はじめ頃に”Bithumb株式の65%を約5,000億ウォン(約475億円)で取得する”という内容の覚書(MoU)に署名したとされています。
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「ビッサム株式の65%取得」で覚書に署名
韓国の大手投資会社「NXC Corporation(エヌエックスシー・コーポレーション)」は、韓国最大級の暗号資産取引所「Bithumb(ビッサム)」の買収に向けて、”Bithumb株式の65%を約5,000億ウォン(約475億円)で取得する”という内容の覚書(MoU)に署名したと伝えられています。
NXCはこれまでにも韓国4位の暗号資産取引所「Korbit(コービット)」や、ヨーロッパの大手暗号資産取引所「Bitstamp(ビットスタンプ)」なども買収していたため、今回の買収が成功すればNXCが韓国の仮想通貨業界で強力な地位を築くことになるとして注目が集まっています。
Bithumb(ビッサム)は以前から株式売却に向けた動きを進めており、これまでにも複数の会社や投資家が入札を行なっていたものの、同社のイ・ジョンフン会長は詐欺などといった複数の容疑で昨年から家宅捜索を受けていたため売却は難航していました。
報道によると、現在店頭市場で取引されているビッサム株は総額1兆ウォン(約950億円)の価値とされているものの、今回の取引ではビッサム株全体の価値が約6,500億ウォン(約618億円)と評価されたため、NXCは割安価格で買収できることになると伝えられています。
Bithumbは2018年と2019年にハッキング被害も受けていたため、取引所に対して不信感を抱く声も出ていましたが、複数の大手暗号資産取引所を傘下に持つNXCが買収することになれば、取引所のイメージ向上にもつながると期待されています。