【速報】ハッキングでXRP・EOS「約21億円相当」が流出:韓国大手仮想通貨取引所Bithumb
韓国の大手仮想通通貨取引所「Bithumb(ビッサム)」で、合計金額「約20億9,000万円」にものぼる「300万EOS」と「2,000万XRP」がハッキングによって流出した事が判明しました。現在は警察によって捜査中が進められており、内部犯行の可能性があるとも言われています。
Bithumbで大量のEOS・XRPが流出
韓国の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)で、2019年3月29日に300万EOS(約14億円)と2,000万XRP(約6億8,000万円)が不正送金された事が米仮想通貨投資会社「Primitive(プリミティブ)」の創設者であるDovey Wan(ドビー・ワン)氏のツイートによって明らかになりました。
イオス(EOS)とリップル(XRP)を盗んだとされるハッカーは、先日29日にBithumbでアカウント「ifguz3chmamg」を作成し、EOSのホットウォレットアカウント「g4ydomrxhege」の秘密鍵をハッキングし、EOSを計16回に分けて出金したと伝えられています。
XRPのホットウォレットアドレス「rLaHMvsPnPbiNQSjAgY8Tf8953jxQo4vnu」からは、2,000万XRPを少量、複数回に分けて出金した形跡がある事も明らかとなっています。
なおWan氏は、ハッカーは盗んだEOSとXRPを簡易取引所「ChangeNow」を通して、
・Huobi(フォビ)
・Kucoin(クーコイン)
・HitBTC
などの大手取引所に送金しているとも報告しています。
韓国の経済メディア「news.never」の報道によると、Bithumbは本日30日に「異常な出金」があったことを認め、入出金サービスを一時停止しハッキングされたEOSとXRPは顧客の資産ではなく会社の持分であると発表したと報告しています。
警察もすでに捜査に入っており「事故の原因」や「正確な被害額」などを調査中であると伝えられていますが、Bithumbはシステム上に外部からの侵入した痕跡が見られなかったことから「内部犯行」の可能性に重点をおいていると発表しています。
なお、今回のハッキングによる価格への影響は今の所見られておらず、記事執筆時点では「1XRP=約35円」「1EOS=約469円」で取引されています。
今週に入り「BiKi.com」や「DragonEX」など仮想通貨取引所のハッキング事件が相次いでおり、より高いセキュリティ対策が求められています。仮想通貨取引所がハッキングの対象になりやすいことは以前から多くの専門家たちが指摘し続けているため、取引を行う予定のない仮想通貨などは、ハードウェアウォレットなどを使って自分自身で管理するようにしましょう。