暗号資産「ポルカドット(Polkadot/DOT)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説
暗号資産(仮想通貨)「ポルカドット(Polkadot/DOT)」に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。
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ポルカドット(Polkadot/DOT)とは?
ポルカドット(Polkadot/DOT)とは、中央集権化された現在のウェブを完全に分散化させて"ユーザーが自分自身で個人情報やデータを制御できるようにすること"を目指しているスイスの財団「Web3 Foundation(ウェブ3財団)」によって設立されたオープンソースプロジェクトであり、プライベートチェーン、コンソーシアムチェーン、パブリックネットワーク、パーミッションレスネットワーク、オラクルなどといった将来来たるべき技術を繋げて相互運用性を高めるために構築されています。
複数のブロックチェーンを1つの統合ネットワークに接続する次世代のブロックチェーンプロトコルとして機能するポルカドットは、毎秒数千のトランザクションを処理する機能を備えており、「イーサリアムキラー」の1つともみられています。
イーサリアム(Ethereum/ETH)の共同創設者でもあるGavin Wood(ギャビン・ウッド)氏によって2016年に考案された「Polkadot」は、仮想通貨を用いた資金調達方法であるイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で1億4,500万ドル(約145億円)の資金を調達しています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の主な目的
ポルカドット(Polkadot/DOT)はイーサリアムなどのブロックチェーンで課題となっていた「スケーラビリティ」や「セキュリティ」などの課題を解決することを目指しており、以下のようなことを主な目的としています。
- 各ユーザーが個人情報やデータを自分自身で管理することができる"分散型ウェブ(WEB3.0)"の世界を構築すること
- 異なるブロックチェーンを繋げて相互互換性を提供することによって、チェーン間でメッセージ・価値・アイデンティティを交換できるようにすること
- セキュリティをプールすることによって、それぞれのチェーンのセキュリティを守ること
Polkadotでは初心者には理解しづらい複数の専門用語が頻繁に使用されるため、以下の項目ではそれぞれの用語について簡単な説明を行います。
ポルカドット(Polkadot/DOT)のコア要素
ポルカドット(Polkadot/DOT)は異なるブロックチェーンを繋げるために、以下のような「4つのコア要素」によって構成されています。
【Relay chain(リレーチェーン)】
- チェーン間のコンセンサスや取引を行う中心的なプラットフォーム。異なるチェーンで構成されたネットワーク全体でコンセンサス、相互運用性、共有セキュリティを作成するのに役立つ。
【Parachain(パラチェーン)】
- Polkadotのリレーチェーンに繋がる独立したブロックチェーンであり、リレーチェーンを通じてパラチェーン同士で任意のメッセージや価値の交換を行うことができる。独自のトークンを持ち、特定のユースケース用に最適化できる独立したチェーンである「パラチェーン」は、ポルカドットに繋がることによって、相互互換性と経済的セキュリティ共有の恩恵を享受することができる。ポルカドットにつなげるためにはリレーチェーン上の「Parachainスロット」をオークションを通じて獲得し、一定期間のステークをおこなう必要がある。
【Parathread(パラスレッド)】
- Parachainの代替となる"ブロック毎に手数料を支払って「Polkadotエコシステム」に参加するための仕組み"のこと。パラチェーンに似ているが"経済的な従量課金モデルに基づく柔軟な接続性"を備えている。
【Bridge(ブリッジ)】
- ビットコインやイーサリアムなどといった「独自のコンセンサスメカニズムを持つブロックチェーン」をスマートコントラクト機能を用いてポルカドットに繋ぎ、リレーチェーンとの橋渡しを行う。
Substrate(サブストレート)について
ポルカドット(Polkadot/DOT)では、相互運用性を持つチェーンを簡単に実装することができる「Substrate(サブストレート)」と呼ばれるブロックチェーン開発フレームワークが頻繁に使用されています。
Substrate(サブストレート)は、Gavin Wood氏が率いるParityによって開発された"ブロックチェーンを構築する上で必要となる機能を全て詰め込んだモジュールセットツール"となっているため、このツールを使用することによって簡単かつ効率的にチェーンを作ることができます。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の取引承認の仕組み
ポルカドット(Polkadot/DOT)の取引承認は「Collators・Validators・Nominators・Fishermen」という4つの役割を持つ人々によって支えられています。それぞれが担う役割やその内容は以下の通りです。
【Collators(コレーター/取引照合者)】
- パラチェーンの取引を収集して秘匿化した上でリレーチェーンに渡す役割を担う。1つのパラチェーンにつき、1人の取引照合者がトランザクションを取りまとめ、その報酬としてトークンが支払われる。トークンであるDOTを使ってステーキングすることで、参加者となることが可能。
【Validators(バリデーター/取引承認者)】
- Collators(取引照合者)から送られてきたパラチェーンのブロックを承認してリレーチェーンに書き込みを行う。取引承認者もDOTをステーキングする必要があり、不正を行った場合にはペナルティが課せられてDOTトークンを没収されることになる。
【Nominators(ノミネーター/任命者)】
- Validators(取引承認者)を選出する役割を担う。取引承認者に直接DOTトークンをステーキングすることを選出することができる。ただし、ブロックの承認を行うのは「取引承認者」であるため、自分が選出した取引承認者が承認された時に取引承認者から報酬を受け取る流れとなる。もしも自分が選出した取引承認者が不正を働いた場合には、自分のトークンも没収されることとなるため選出時には注意が必要。
【Fishermen(フィッシャーマン/吊り手)】
- 不正取引が行われていないかを監視する役割を担う。Fishermenはブロック承認のプロセスを行うのではなく、取引承認者が不正を行なっていないかを監視することになる。他の参加者と同様にDOTトークンをステーキングすることによって参加者となることが可能
ポルカドット(Polkadot/DOT)の特徴
ポルカドット(Polkadot/DOT)の特徴としては以下のようなことが挙げられています。
異なるブロックチェーンの相互運用を実現
ポルカドット(Polkadot/DOT)の大きな特徴の1つとしては「異なるブロックチェーンの相互運用(インターオペラビリティ)を実現していること」が挙げられます。ポルカドットではPolkadotのチェーン(Parachain)だけでなく、ビットコインやイーサリアムなどといった様々な異なるチェーンを相互に接続することが可能です。
分散型WEBの世界では「分散型の資産」は存在していたものの、「分散型の交換方法」は存在していなかったため、ビットコインなどの分散型資産を交換するためには「集中型の取引所」などを使用する必要がありました。
ポルカドットの技術を活用すると、分散型資産をP2P(ピア・ツー・ピア)で取引することができるようになるため、"真の分散型WEB"に向けて大きく前進することができます。
「高いスケーリング能力」と「高速処理」
ポルカドット(Polkadot/DOT)のパラチェーン間のやり取りは"並行処理"で行われるため、ポルカドットは高いスケーリング能力を発揮することができます。従来のブロックチェーンはトランザクションを順番に処理していましたが、Polkadotは並行処理の仕組みを採用することによって、より多くのトランザクションを簡単に処理できる環境を実現しています。
優れたセキュリティモデル
現在一般的に採用されている「Proof of Work(PoW)」や「Proof of Stake(PoS)」のシステムでは、ネットワークを安全に保つためにリソースの取り合いが行われており、ブロックチェーンが大規模なコミュニティに成長するまでは簡単に攻撃されるリスクがありました。
しかしPolkadotは『セキュリティをプールする』ということなるアプローチを取っています。これはブロックチェーンのセキュリティがまとめられ全てのブロックチェーンに適応されることを意味します。Polkadotへブロックチェーンを接続することによって開発者は最初からブロックチェーンの安全性を保つことができます。
透明なオンチェーンガバナンス
ポルカドット(Polkadot/DOT)のプロトコルのアップデートは透明なオンチェーン投票によって"チェーンの分岐なし"に行うことが可能なため、プロトコルの開発では"プロセスが明確でないこと"による失速が起こりえません。リレーチェーンでは衝突を解決しネットワークをアップデートするために、透明性が高く、ルールが守られる洗練されたガバナンスが用いられています。
DOTトークンは提案の整理、採択、投票などガバナンスの意思決定プロセスに参加することに使われます。パラチェーンでは、独自のガバナンスメカニズムを設計し他のパラチェーンに影響を与えることなく自由を最大化することを可能にするよう設計されています。
信頼できるコンセンサスアルゴリズム
ポルカドット(Polkadot/DOT)は最も安全で耐性に強いネットワークを築く為に「GRANDPA(GHOST-based Recursive Ancestor Deriving Prefix Agreement)」と呼ばれるコンセンサスを採用しています。
GRANDPAは、優れたネットワーク条件の下ではほぼ瞬時にブロックを確定することができ、ネットワークの分離など悪いネットワーク環境下でも、一度問題が解決すれば一気に大量のブロック(理論的には数百)を確定することができると説明されています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の基本情報
名称 | ポルカドット(Polkadot) |
ティッカーシンボル | DOT |
コンセンサスアルゴリズム | GRANDPA |
循環サプライ(2021年1月時点) | 900,805,036 DOT |
作成者 | Gavin Wood氏 |
ポルカドット(Polkadot/DOT)の価格・チャート
ポルカドット(Polkadot/DOT)を取扱う暗号資産取引所
ポルカドット(Polkadot/DOT)の取引が可能な国内・海外の暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2022年10月時点)。
【国内取引所】
・GMOコイン
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・SBI VCトレード(SBI VC Trade)
・BITPoint(ビットポイント)
・Kraken(クラーケン)
・Liquid(リキッド)
・BitTrade(ビットトレード)
・BTCBOX(ビーティーシーボックス)
・bitbank(ビットバンク)
・Zaif(ザイフ)
・CoinTrade(コイントレード)
・Coincheck(コインチェック)
・Coinbase Japan(コインベース・ジャパン)
・OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)
【海外取引所】
・BINANCE(バイナンス)
・Huobi Global(フォビグローバル)
・OKEx(オーケーイーエックス)
・Bitfinex(ビットフィネックス)
・Kraken(クラーケン)
ポルカドット(Polkadot/DOT)対応のウォレット
ポルカドット(Polkadot/DOT)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
・Ledger(レジャー)
・Trust Wallet(トラストウォレット)
・Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)
・Polka Wallet(ポルカウォレット)
・Polkadot{.js}
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ポルカドット(Polkadot/DOT)関連リンク
・Polkadot公式サイト(日本語)
・Polkadot公式Twitter
・Polkadot公式Telegram
・Polkadot公式YouTube
・Polkadot公式reddit
・ソースコード(GitHub)
・ホワイトペーパー
・ライトペーパー
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