Operaブラウザ:トロン(Tron/TRX)など「複数のブロックチェーン」対応へ
世界中で3億人を超える人々に利用されているWebブラウザ「Opera(オペラ)」は、ブラウザに内蔵されている仮想通貨ウォレットでトロン(Tron/TRX)とTRC標準(TRC-standard)トークンをサポートする予定であることを明らかにしました。また今後12ヶ月以内には、その他複数のブロックチェーンにも対応していく予定だと伝えられています。
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Opera(オペラ)とは?
Opera(オペラ)とは、中国の「Opera Software」によって開発され、
・Windows
・macOS
・Linux
・Android
・iOS
向けに提供されているWebブラウザです。
世界中で3億人を超える人々に利用されている「Opera」は、昨年8月にデスクトップ向けのブラウザに「仮想通貨ウォレット」と「Web3.0」の機能を導入し、イーサリアム(ETH)と分散型アプリケーション(DApps)をより気軽に利用できるように改良を加えました。また、12月にはAndroid向けブラウザにもそれらの機能を実装しており、その後はHTCのブロックチェーンスマートフォン「Exodus 1」向けにカスタマイズされたバージョンなどもリリースされています。
これまでの「Operaブラウザ」は、イーサリアムのブロックチェーンとERC20トークンのみのサポートとなっていましたが、今回の発表では新しくトロン(Tron/TRX)とTRC20トークンをサポートする予定であることが明らかにされました。
Tron関連の「ゲーム・DApps」に直接アクセス
報道によると、新しくTronのブロックチェーンを採用されることによって、Operaブラウザの利用者はサードパーティ製の拡張機能やアプリケーションを使用することなく、統合されたユーザーインターフェース内でTron関連のゲームやDAppsにアクセスすることができるようになると説明されています。
TronのCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は、今回の発表について次のように述べています。
私たちは、何億人ものユーザー数を誇る主流のブラウザ「Opera」が、TRXや他のTRONトークンをシームレスにサポートするようになることに興奮しています。
Operaユーザーは、まもなくTRONブロックチェーンでDAppを使用できるようになります。
仮想通貨メディア「HARD FORK」から"Tronを統合する理由"について質問を受けたOperaの担当者は「Tronが非常に多くのDAppsを持つ、ブロックチェーンの中で最も急速に成長しているプロジェクトであるから」だと答えています。
Tronのブロックチェーン上では、昨年から急速にDAppsの開発が進められており、ユーザーからは特に高い評価を受けていることが報告されています。
「Operaブラウザ」に正式にTronが統合される時期に関しては、現時点では明らかにすることはできないとされていますが、今後1年以内にはその他複数のブロックチェーンをサポートする予定であることも報告されています。ブラウザ上で多くの仮想通貨がスムーズに利用できるようになれば、ブロックチェーンや仮想通貨はさらに身近なものになり、より多くの人々に浸透していくことになると予想されます。
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2019年5月16日|トロン(TRON/TRX)の価格
トロン(TRON/TRX)の価格は今月13日頃から急速に上昇し始めており、記事執筆時点では「1TRX=3.55円」で取引されています。
ジャスティン・サン氏は先月時点で『Tronは5月に"時価総額ランキングTOP10"にランクインする』と宣言していましたが、実際に「coingecko.com」のデータではすでに10位に位置付けられており、「CoinMarketCap」のデータでは10位に位置付けられているカルダノエイダコイン(Cardano/ADA)との差は約300億円の差となっています。