【Cardano/ADA】Maryアップデートを完了「ネイティブトークン発行」などが可能に
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発を担当している「Input Output」は2021年3月2日に、Cardanoブロックチェーンの大型アップデートとなる「Mary(メアリー)」のメインネット実装が完了したことを発表しました。今回のアップデートによって「Cardanoブロックチェーン上でのネイティブトークン発行機能」や「マルチアセット機能」などが導入されました。
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Cardano「Maryのメインネット実装」を完了
Input Output(IOG)は2021年3月2日に、カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の大型アップデートとなる「Mary(メアリー)」のメインネット実装が完了したことを発表しました。
MISSION ACCOMPLISHED!: We can confirm that the #Cardano ‘Mary’ protocol update was successfully applied to the #Cardano mainnet tonight at 21:44:51 UTC via a managed hard fork combinator event.
— Input Output (@InputOutputHK) March 1, 2021
Welcome to the beginning of an exciting new multi-asset era on #Cardano $ADA 1/4 pic.twitter.com/vk3qDrIIds
ミッション完了!カルダノの「Mary」プロトコルアップデートが、マネージドハードフォークコンビネータイベントを介して協定世界時間の今夜21時44分51秒にCardanoメインネットに正常に適用されたことを確認しました。Cardano(ADA)の新しいエキサイティングなマルチアセットの時代へようこそ。
このアップデートはスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)などの導入の面で重要な意味を持つ「Goguen(ゴーグエン)」と呼ばれる開発段階に向けた重要なアップデートであり、「ネイティブトークン発行機能」や「マルチアセットサポート」などといった、Cardanoブロックチェーンの活用における重要な機能が追加されています。
すでに「200種類以上のトークン」が発行済み
イーサリアム(Ethereum/ETH)などのブロックチェーンでは、すでに「イーサリアムを基盤としたトークン・仮想通貨」が複数発行されていますが、今回のアップデートによって開発者の人々はCardanoブロックチェーン上で新たなトークンを発行したり、既存のトークンをCardanoブロックチェーン上に移行したりすることができるようになりました。
仮想通貨業界では「法定通貨・株式・貴金属・不動産」などといった様々な資産がトークン化されており、ゲーム・アート業界などでは「Non Fungible Token(NFT)」が数多く発行されていますが、今後はCardanoブロックチェーン上でもこのようなトークンを発行・取引することができるようになります。
なお「CardanoAssets.com」では既に200種類以上のトークンがCardanoブロックチェーン上で発行されていることが報告されているため、今後はさらに多くのトークンが発行されていくことになると予想されます。
また、Cardano公式アンバサダーであるYUTA氏は2021年3月2日のツイートで『charlesコインを10億枚、hoskinsonコインを100万枚発行し、100万コイン、1,000コインを各々メインネットYOROIウォレットに送信したが、どちらも20秒以内に送金完了した』ということを報告しています。
#Cardano #ADA charlesコインを10億枚、hoskinsonコインを100万枚発行し、100万コイン、千コインを各々メインネットYOROIウォレットに送信しました…いずれも20秒かからず送金完了…凄すぎます…? @IOHK_Charles pic.twitter.com/JSWSjqBe3M
— YUTA Cardanoステーキング運営/アンバサダ/公認会計士 (@yuta_cryptox) March 1, 2021
「Daedalus Flight 4.0.0-FC1」も公開
Input Output(IOG)は2021年3月2日に、上級者向けの実験用ダイダロスウォレットである「Daedalus Flight(ダイダロスフライト)」で"マルチアセット機能を追加した最新版"をリリースしたことも発表しています。
OUT NOW: Introducing a new #Daedalus wallet, ready and primed for the #Cardano multi-asset era, following 'Mary' hard fork) which takes effect about an hour from now at 21:44:51 UTC @cardano $ADA #maryhardfork 1/6 pic.twitter.com/ECTD5v1dmr
— Input Output (@InputOutputHK) March 1, 2021
Maryハードフォークに続いて、Cardanoのマルチアセット時代に向けた準備を整えた新しいダイダロスウォレットをご紹介します。このウォレットは今から約1時間後の世界標準時間21時44分51秒に有効化されます。
「Daedalus Flight」は開発者などが使用する上級者向けのウォレットとなっているため、一般ADA保有者の利用は推奨されていませんが、新たにリリースされた「Daedalus Flight 4.0.0-FC1」はダイダロスウォレット上でネイティブトークンを送受信することができるように設計されています。
「ネイティブトークンの送受信機能」は一般ユーザー向けのダイダロスウォレットにはまだ実装されていませんが、近い将来にはフライト版でのテストを完了した上で一般向けダイダロスウォレットにも同様の機能が実装される予定となっています。
Cardano(ADA)は仮想通貨の中でも特に高いパフォーマンスを発揮しており、最近では時価総額ランキング3位にまで上昇していましたが「ネイティブトークン発行機能」や「マルチアセットサポート」などが導入されたことによって、今後もさらに大きく成長していくことになると期待されています。
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2021年3月2日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は先月27日に155円付近まで上昇したものの、その後はやや下落しており、2021年3月2日時点では「1ADA=129.51円」で取引されています。