ザ・グラフ(The Graph/GRT)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

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ザ・グラフ(The Graph/GRT)に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・対応ウォレット・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。

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ザ・グラフ(The Graph/GRT)とは?

ザ・グラフ(The Graph/GRT)のロゴ画像

ザ・グラフ(The Graph)は、ブロックチェーン上のデータを効率的に検索・抽出・配信するための分散型プロトコルであり、ブロックチェーン上のデータをインデックス化して検索システムを提供することによって、Google検索のような簡単な形でブロックチェーン上のデータにアクセスできる環境を構築しています。

GRTは、ステーキング報酬率や検索利用料などを決定するためのガバナンス投票や、検索利用料の支払いなどに使用することができるユーティリティトークンであり、2023年6月には日本の暗号資産取引所「ビットバンク」にも上場しています。

The Graphの開発が開始されたは2017年で、2018年7月10日には「The Graph」のプロジェクトを正式に発表、2020年12月14日には暗号資産GRTの発行が開始され、2020年12月17日にはメインネットがローンチされています。

このプロトコルは分散型アプリケーション(DApps)などの開発者が必要なデータに簡単かつ迅速にアクセスできるようにする役割を果たしています。

開発者はAPI向けに作られた広く利用されているクエリ言語である「GraphQL」を使用してクエリを作成し、The Graphのネットワークを介してデータを取得することができ、このプロセスによって複雑なデータベースの設定やインフラストラクチャの構築に費やす時間を節約できるようになっています。

The Graphの基本用語集

The Graph(ザ・グラフ)
ブロックチェーン上のデータのインデックス(索引付け)とクエリ(問い合わせ)のための分散型プロトコル。

GraphQL
API向けに作られた広く利用されているクエリ言語・既存データでクエリを実行するためのランタイム。

Subgraph(サブグラフ)
GraphQLを使ってクエリできるブロックチェーンデータ上に構築されたカスタムAPI。開発者は、The Graphの分散型ネットワークにサブグラフを構築・デプロイ・公開することができる。サブグラフは、インデックスを作成したいデータとどのように保存するかを定義するものであり、誰でも作成することができる。

Indexer(インデクサー)
ブロックチェーンデータのインデックス作成を行い、クエリを処理するネットワーク参加者。インデクサーは後述するデリゲーターからの委任を得ることによってネットワーク上のサブグラフへの出資比率を高めることができる。

Delegator(デリゲーター)
仮想通貨GRTをインデクサーにステークする(預ける)ことによってネットワークのセキュリティを強化するネットワーク参加者。デリゲーターは、インデクサーがサブグラフを処理する際に受け取るインデクサー報酬の一部を受け取ることができる。

Curator(キュレーター)
質の高いサブグラフを特定して、キュレーションシェアと引き換えにそれらをキュレーションするネットワーク参加者。インデクサーがサブグラフのクエリ料を請求すると、10%がそのサブグラフのキュレーターに分配される。インデクサーは、サブグラフ上のシグナルに比例してインデックス作成報酬を得ることができる。

ザ・グラフ(The Graph/GRT)の特徴

TheGraph-GRT-Access-the-world-blockchain-data

ザ・グラフ(The Graph/GRT)の特徴としては以下のような点が挙げられます。

ブロックチェーン業界のGoogle

The Graphは、これまでは読み取りが困難だったブロックチェーン上のデータを効率的に検索・取得できるようにするための分散型プロトコルです。

このプロトコルは、イーサリアムなどのブロックチェーンや分散型ファイルシステムのIPFSなどに保存されたデータのインデックスを作成することによって、DAppsからの要求を効率的に処理できるようにしているため「ブロックチェーン業界のGoogle」とも呼ばれています。

The Graphはブロックチェーン上のデータ取得を簡素化できるように設計されているため、開発者はより効率的にアプリケーションを構築できるようになり、ブロックチェーンエコシステム全体の成長やイノベーションが促進されると期待されています。

データの統一性・高速性・信頼性

The Graphは、異なるブロックチェーンやデータソースからのデータを統一的な方法でクエリすることができるため、複数のデータソースからのデータをシームレスに統合し、一貫性のあるデータを提供することが可能です。

また、効率的なデータインデックスを使用してデータを格納し、検索速度を向上させるため、大量のデータを高速にクエリすることができます。

The Graphはブロックチェーン上のスマートコントラクトと組み合わせて使用されるため、セキュリティと信頼性が重視されており、データの正確性や安全性を確保するための仕組みも組み込まれています。

フレキシブルなデータモデルと開発者エコシステム

The Graphは、GraphQLクエリ言語を使用してデータを取得するため、柔軟なデータモデルを実現します。クエリを使用して必要なデータのフィールドを指定することができるため、必要な情報だけを効率的に取得できます。

また、開発者は独自のサブグラフを作成して共有することができるため、多様なデータソースとアプリケーションの統合が可能となります。

大規模な技術活用

The Graphの公式サイトには、何万人もの開発者が「The Graph」を利用していることが記載されており、処理されたクエリは5,230億、参加プロジェクトは40,000以上、インデクサーノードの数は450以上と報告されています。

また、サポートされているネットワークは「Ethereum・BNB・Polygon・Fantom・zkSync・Optimism・Arbitrum・Avalanche・NEAR・Cosmos」など40以上にのぼるとも報告されています。

バーンなどの仕組みも実装

仮想通貨GRTの発行上限は設定されていないものの、ガバナンス投票の決定によってインフレーション率が年間3%を超えないようパラメータが設定されています。

また、GRTにはトークンを焼却処分する「バーン」の仕組みも実装されており、デリゲーションの0.5%・キュレーターがサブグラフでシグナルを送信する際の1%・クエリ料金の1%・インデクサーが不正をした際のペナルティとしてインデックス作成報酬の50%・ステーキングの1.25%がバーンされると報告されています。

なお、インフレーション率やバーンの割合は今後のガバナンス投票で変更される可能性があります。

bitbankの画像GRTも取扱う暗号資産取引所ビットバンクはこちら

ザ・グラフ(The Graph/GRT)の基本情報

プロジェクト名称The Graph(ザ・グラフ)
基盤ブロックチェーンEthereum(ERC20)
トークン名称GRT
ティッカーシンボルGRT
承認方式プルーフ・オブ・ステーク(PoS)
ハッシュアルゴリズムKeccak-256
発行日2020年12月14日
発行上限上限なし
提唱者Graph Protocol, inc.

GRTの価格・チャート

GRTを取扱う暗号資産取引所

ザ・グラフ(The Graph/GRT)は日本国内の暗号資産取引所にも上場しているため、そのような暗号資産取引所の口座を開設することによって日本円などで購入することができます。GRTの取引が可能な暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2024年2月時点)。

【日本国内の暗号資産取引所】
bitbank(ビットバンク)
ビットフライヤー

【海外の暗号資産取引所】
BINANCE(バイナンス)
Coinbase(コインベース)
KuCoin(クーコイン)
Kraken(クラーケン)
Bitfinex(ビットフィネックス)
OKX(オーケーエックス)
Huobi(フォビ)
Bybit(バイビット)
Bitget(ビットゲット)
MEXC(エムイーエックスシー)
など

ザ・グラフ(The Graph/GRT)対応のウォレット

ザ・グラフ(The Graph/GRT)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
MetaMask(メタマスク)
Trust Wallet(トラストウォレット)
Trezor(トレザー)
Ledger(レジャー)

ザ・グラフ(The Graph/GRT)関連リンク

The Graph公式サイト
The Graph公式Twitter
The Graph公式Telegram
The Graph公式Discord
Github
ホワイトペーパー
エクスプローラー①(thegraph.com)

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