マネックスクリプトバンクが暗号資産の格付評価「ランキングTOP10」公開
30種類の暗号資産の格付評価を実施
マネックスクリプトバンクは2023年7月12日に、CoinGeckoの分類法に基づいて30種類の暗号資産を7つの項目別に相対評価した上で、それらの最終スコアに基づく暗号資産のランキングを発表しました。
今回の格付評価では日本国内に上場している様々な暗号資産を含む合計30種類の仮想通貨が評価対象とされており、具体的には「流動性・カタストロフィーリスク・ハッキングリスク・法規制リスク・集中リスク・プロジェクト稼働率スケーラビリティと分散性」など7つの項目に分けてスコアを付与したと説明されています。
評価プロセスの概要については以下のように説明されており、要素ごとの比率についての説明も行われています。なお、この比率については『今後格付けの見直しの際に変動する可能性があるため、あくまで参考としてもらいたい』と説明されています。
【評価プロセスの概要】
- 各要素を評価するための指標を収集する(ある日付時点までの情報で判断する)
- 各指標を一定の基準とパーセンタイルで区切り、各区分に10段階で得点をつける(相対評価)
- 各指標ごとに比率を設定し加重平均してその要素の評価を決定する
- 各要素ごとに比率を設定し加重平均してその暗号資産としての総合評価を決定し順位づけする
- 順位をつける際に、同順位の場合は時価総額が高い方を上の順位とする
格付評価に基づく暗号資産ランキングTOP10
今回公開されたプレスリリースでは、格付評価に基づく暗号資産のランキングTOP10も公開されており、具体的には「BTC・ETH・ADA・DOT・SOL・DOGE・BNB・LTC・AVAX・ETC」などの仮想通貨がランクインしています。
2023年6月8日時点における格付け結果(画像:マネックスクリプトバンク)
なお、マネックスクリプトバンクは今回の発表で「暗号資産の格付評価をテーマとしたリサーチレポート」を配信したことも報告しており、詳細を確認したい場合は「申込ページ」から申請を行うことによって無料でレポートを受け取ることが可能となっています。
今後は暗号資産格付けサービスの展開も視野
マネックスクリプトバンクは、暗号資産の数は25,000種類以上にものぼるが、それぞれの性格は異なるため、暗号資産に投資する際には「暗号資産をどのように評価するか」が重要になってくると説明しています。
同社は「投資を行う際に投資家が重視する要素」について、国内機関投資家をはじめとする金融関係者へのヒアリングを行なったとのことで、ヒアリングを通して浮かび上がってきた重要項目として「流動性・集中リスク・法規制・コンプライアンスリスク・技術的なリスク」などを挙げています。
今回の格付レポートは「これらの項目を踏まえて暗号資産を格付けすることで投資家へ有益な情報を発信できるのではないか」との考えから作成されたものであるとのことで、格付けによって投資家に「見るべき重要ポイント」をわかりやすく伝えることができ、要素を絞って格付けすることで性質の異なる通貨を一定の判断基準で比較・評価することができると説明されています。
マネックスクリプトバンクは、今回の評価モデルに基づいた「暗号資産格付けサービス」の提供も視野に入れているとのことで、Web3の各テーマに関するリサーチ・研究内容をまとめたレポート「MCB RESEARCH」を刊行することも報告されています。
「MCB RESEARCH」では、Web3全般の技術動向に着目した「TECH」シリーズと、暗号資産のマーケット動向に関連した「CRYPTO」シリーズなどに分けて内容を提供していくとのことですが、これは客観的な情報提供を第一義としたもので、暗号資産などの売買を推奨するものではないとも説明されています。
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