Bullish Global、大手仮想通貨メディア「CoinDesk」の買収を発表
Bullish Globalが「CoinDesk」を買収
機関向けの暗号資産取引所を展開している「Bullish Global」は2023年11月20日に、大手仮想通貨メディアの「CoinDesk(コインデスク)」を買収したことを発表しました。
Bullishは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の元プレジデントであるトム・ファーリー氏が率いる機関向けの暗号資産取引所であり、仮想通貨イオス(EOS)の開発で知られる「Block.one」の子会社でもあります。
CoinDesk(コインデスク)は、2016年にバリー・シルバート氏が率いる「Digital Currency Group」によって500万ドルで買収されていましたが、今回は「Bullish Globalが全額現金でDigital Currency GroupからCoinDeskを買収したこと」が報告されています(買収額は非公開)。
メディア・イベント等さらなる事業拡大図る
Bullish Globalは、CoinDeskの世界的な拡大とメディア・イベント・インデックス事業の成長に投資する予定であるとのことで、CoinDeskの事業は現CEOのケビン・ワース氏と既存の経営陣が率い、Bullishグループ内の独立した子会社として運営されると説明されています。
また、ジャーナリズムの独立性を確保するための編集委員会も設立されるとのことで、編集委員会の委員長は「The Wall Street Journal」の元編集長であるマット・マレー氏が務めると報告されています。
買収額は非公開とされているものの、CoinDeskの年間売上高は50億ドル(約7,400億円)と推定されており、7月には「マシュー・ロザク氏が率いる投資家グループがCoinDeskを1億2,500万ドル(約185億円)で買収しようとしたこと」も報じられています。
「Bullish Global」のCEOであるトム・ファーリー氏と、「CoinDesk」のCEOであるケビン・ワース氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。
【Bullish Global:トム・ファーリー氏】
CoinDeskは、高い評価を獲得している編集報道・プレミアイベント・市場をリードするデータと指標によって、仮想通貨とブロックチェーンのエコシステムをグローバルに形成し続けています。BullishはCoinDeskの最もエキサイティングな成長イニシアチブのいくつかに資本を注入し、新しいサービス・イベント・製品の立ち上げを後押しします。また、ジャーナリズムの独立性へのコミットメントに対するCoinDeskの揺るぎない支持を表明したいと思います。
【CoinDesk:ケビン・ワース氏】
Bullishと提携して、CoinDeskの成長を次の段階へと進められることを嬉しく思います。仮想通貨仮想通貨経済の新たな勢いとBullishからの投資を受けて、今後の製品開発と拡大のための多くの機会を活用していけることを楽しみにしています。CoinDeskでリスクを負い、デジタル資産の将来をサポートし続ける有意義で永続的なビジネスを構築する私と私たちのチームを信頼してくれたバリー(Digital Currency GroupのCEO)に常に感謝しています。
ここ最近では仮想通貨メディアの買収報告が続いており、先日は「暗号資産取引所Bitgetが所有するシンガポール拠点のベンチャーキャピタル企業"Foresight Ventures"が、仮想通貨メディアである"The Block"の株式の80%を取得したこと」も報告されています。
(Bullish発表)