仮想通貨HTから「HTX DAO」への移行作業進む|海外取引所では変換サービスも
HTX DAO(HTX)への移行手続き始まる
暗号資産取引所HTX(旧:Huobi)は「HTX Token(HT)」と呼ばれる独自トークンを発行していますが、現在は新たに「HTX DAO(HTX)」と呼ばれるトークンが誕生し、HTからHTXへの移行手続きなども進められています。
元々「フォビトークン」として知られていたHTX Token(HT)は、日本の暗号資産取引所である「ビットトレード」にも上場しているため、HTを保有している場合は一連の動きを理解しておく必要があると考えられます。
HTXはここ最近で「HTX DAO」に関する複数の発表を行っていますので、この記事ではその概要をわかりやすく紹介します。
HTX DAO(HTX)とは?
HTX DAOとは2024年1月18日に設立された分散型自律組織(DAO)であり、HTXはガバナンス機能付きのプラットフォームトークンとなっています。
HTXトークンは、HTX DAO関連の様々な機能を持つ独自トークンで、具体的には「手数料割引・限定機能やサービスへのアクセス許可・分散型ガバナンスへの参加」などに利用できると説明されています。
分散型自律組織(DAO)とは、特定の所有者や管理者が存在しない形で事業やプロジェクトを推進する組織のことであり、一般的には"ガバナンストークン"と呼ばれる種類の独自仮想通貨を保有している人々からの投票などで方針を決定していく仕組みが採用されています。
HTX DAOもそのような分散型自律組織の1つであり、仮想通貨HTXもガバナンストークンとして機能する仮想通貨となっています。
暗号資産取引所HTXは2024年1月19日に「HTX DAOにエコシステムビルダーの1社として参加した」と発表した上で、その後は「HTXトークンの上場・HTとHTXの交換」などに関する発表も行われています。
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暗号資産取引所HTXは「HTXへの移行」を発表
暗号資産取引所HTX(旧:Huobi)は2024年1月20日に「HTX DAOの上場・HTからHTXへの変換サポート・HT関連サービスの段階的な廃止」を発表しています。
HTからHTXへの変換は「HTをHTXに変換することを自発的に選択したHT保有者」を対象として実施されるもので、HTからHTXへの変換は日本時間2024年1月22日17:00から1年間にわたって暗号資産取引所HTXで可能だと報告されています(※HTXは海外の取引所です)。
従来の取引所トークンである「HT」で提供されていた各種手数料割引などの機能は「HTX」に引き継がれる形になっており、「HTによる各種手数料割引」や「HTの現物取引・P2P取引」などのサービスも停止することが発表されています。
国内取引所「ビットトレード」の対応は?
HTX Token(HT)は日本の暗号資産取引所である「ビットトレード」にも上場しているため、今後はビットトレードでも何らかの対応が取られる可能性があると予想されますが、記事執筆時点ではビットトレードから"HTX"に関する公式発表は行われていません。
ビットトレードでは現在も「HT」の取引サービスが継続されていますが、将来的には「HTXの上場」や「HTからHTXへの変換」に関する発表が行われる可能性もあると考えられるため、今後の発表に注目です。
なお、今月18日時点で360円ほどだったHT価格は、その後21日に235円付近まで下落しましたが、記事執筆時点で278円付近まで回復しています。
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