ビットコイン成長の鍵「ライトニングネットワーク」公開から1年で容量1,000BTCを達成
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の少額送金を安い手数料で素早く処理することができる第2層(セカンドレイヤー)スケーリング・ソリューションとして2018年3月15日に公開された「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」が、わずか1年間で1,000BTCのネットワーク容量を超えました。ビットコインのさらなる成長を支えるこの技術は、現在も順調な発展を続けています。
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Lightning Network:公開後「わずか1年」で急速に成長
Lightning Network(ライトニングネットワーク)は、今から約1年前の2018年3月15日に「Lightning Labs」のCEOであるElizabeth Stark(エリザベス・スターク)氏によって公式ベータ版の実装が発表されました。
ビットコイン(BTC)に関連する「送金時間」や「取引手数料」の問題を解決することができるだけでなく、少額決済(マイクロペイメント)も可能にする技術として当時から注目を集めていたこのソリューションは、Microsoft(マイクロソフト)社やTwitterのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏などをはじめとする複数の著名人や有名企業からの支援を受けていました。
ノードの数が増えれば増えるほど「送金速度」や「手数料」といったネットワークの性能が向上するとして、公開後の発展に期待が高まっていた「Lightning Network」は、その後も順調に成長を続けており、公開から約1年が経過した現在では様々な面で大きな進歩がみられています。
「ネットワーク容量/チャネル数/ノード数」全て上昇
Lightning Networkのモニタリングを行なっているウェブサイト「1ML.com」のデータによると、2019年3月16日時点でのネットワーク容量は「1,056.80BTC(約423万ドル/約4.7億円)」となっており、過去30日間で54%増加しているとされています。
またチャネル数は「39,279チャネル(+47.6%)」とされており、ノード数は「7,386ノード(+17.97%)」となっています。
(画像:1ml.com)
ライトニング・ネットワークの採用も進む
ライトニング・ネットワークを採用する事例も実際に増加しており、TwitterのCEOであるジャック・ドーシー氏も最近の行われたインタビューの中で「Lightning Network」がTwitterで採用されるのは「時間の問題」だと発言しています。
実際に拡張機能という形で「Lightning Network」を通じた送金を可能にするアプリケーションはすでに公開されており、先月16日にリリースされた「Tippin.me」のベータ版は、公開後わずか1ヶ月弱で14,000人以上の新規ユーザーを獲得したと報告されています。
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ネットワークを世界中に広げる「Lightning Torch」
Lightning Networkの認知度を高めるために開始された「Lightning Torch」と呼ばれる"少額送金の聖火リレー"は、現在も順調にその範囲を拡大しています。
これまでにも複数の著名人を経由したことで話題となっていたこのリレーは、先月末に大手金融機関として知られるFidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)のデジタル部門「Fidelity Digital Assets」にまで到達したことが報告されています。
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Lightning Networkでビットコインは「もっと身近な存在に」
ビットコイン(BTC)の利便性向上を目的としている「Lightning Network」は、現時点でも「ビットコインを誰でも気軽に利用できるようにする」という目標を達成し始めています。
最近の報道では「Nintendo Switch(ニンテンドー・スイッチ)」を購入するためのお小遣い稼ぎに奮闘している9歳の少年デニス君が、自分で描いた絵をライトニングネットワーク経由で世界中に販売していることが報告されています。
公開からわずか1年で急速に普及してきている「Lightning Network」は、ビットコインを「世界中の誰もが気軽に利用できる通貨」へと進化させ、今後の普及をさらに促進する可能性を秘めています。
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